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福岡の桜開花予想、3月25日 Ｑnewニュースの2017福岡ソメイヨシノ開花予想は、平年より2日遅い、3月25日。 （第2回目の開花予想、2月5日現在） 桜（ソメイヨシノ）の花芽は、前年の夏に出来、秋になると短日・低温を受け、休眠に入ります。 一定期間、低温にさらされると、花芽は休眠から目覚め（休眠打破、1月から2月頃）、気温の上昇とともに生長を始めます。 このため、桜の開花時期は、前年秋から春にかけての気温の推移により決まります。 2017年の福岡の桜は、昨年12月以降の気温高めの影響で、花芽の休眠打破が平年より8日遅くなる見込み。 休眠打破は遅くなるが、3月の気温が高い見込み（気象庁の3ヵ月予報）で、花芽の生長は早く、開花は平年より2日遅い3月25日になる予想。 （計算式は下記に） なお、満開（見頃）は、開花から6日後の3月31日で、満開は4月4日頃まで続く予想。 ＊休眠…活動を止め、成長を停止すること。 ＊Qnewニュースが2016年10月6日に発表した第1回目の開花予想は、平年より4日早い3月19日でしたが、予想より冬の気温が高く、休眠打破が遅くなるため、前回より開花予想日が遅くなりました 【計算式・2017年の福岡】 ＜計算の前提条件＞ ・開花までに必要な積算温度は、基準日から約360℃（平均気温）…①。 ・休眠打破に必要な低温（8℃以下）時間は、900時間。 ・2016年12月の気温は平年より1.6℃高い（気象庁の観測値）。 ・2017年1月の気温は平年より0.8℃高い（気象庁の観測値）。 ・2017年2月の気温は平年並と仮定（気象庁の3ヵ月予報より）。 ・2017年3月の気温は、平年より1.0℃高いと仮定。（気象庁の3ヵ月予報を参考に推測）。 ・積算温度計算の基準日（平年）を2月11日とする。 ＜2017年の休眠打破＞ ・Qnewニュースでは、気温が1℃低いと1日当たり2時間、8℃以下の時間が増加すると計算。逆に気温が1℃高いと、1日当たり2時間、8℃以下の時間が減少すると計算した。 ・2016年12月の気温は平年より1.6℃高いため、これによる休眠打破の遅れは、 31日×1.6℃×2時間＝99.2時間…② ・2017年1月の気温は平年より0.8℃高いため、これによる休眠打破の遅れは、 1月（31日）×0.8℃×2時間＝49.6時間…③ ・2017年2月の気温は平年並のため、2月の気温による休眠打破の遅れは無い。 2017年の桜の休眠打破の遅れは（②＋③）、 99.2時間＋49.6時間＝148.8時間…④ ■2017年は、148.8時間分、休眠打破が遅くなる ・8℃以下の時間（2月）は、1日24時間のうち18時間…⑤ ＜休眠打破が遅くなる日数（④÷⑤）＞ 148.8時間÷18時間＝8.2 約8日、平年の基準日（2月11日）より遅くなり、2017年の積算温度を計算する基準日は2月19日。 （計算上は、この日から桜の花芽が生長を始める） ＜2月の積算温度＞ ・2月気温を平年並（7.4℃）と推測。 基準日（2月19日）から2月末までの日数は10日（2月19日～2月28日の日数） ・2月の積算温度は、7.4℃×10日＝74.0℃…⑥ ＜3月に必要な積算温度（①ー⑥）＞ 360℃ー74.0℃＝286.0℃…⑦ ・3月の気温を平年より1℃高いと推測。 10.4℃（3月の平年値）＋1℃＝11.4℃（2017年3月の予想気温）…⑧ ＜3月の開花に必要な日数（⑦÷⑧）＞ 286.0℃÷11.4℃＝25.0 計算上の福岡の桜開花日は3月25日。 ＊これは、あくまで計算上の予想日で、今後の天候などに左右されます （気温の推移が変わってくれば、大きく開花日が変わってきます） ＊満開は、開花の約1週間後 （満開まで2週間以上掛かる年もあれば、2日で満開になる年も。天候に左右されます） ＊満開の期間は約5日 【開花まで生理と開花予想】 ＜桜の開花＞ １、桜の花芽は、前年の夏に出来ます。 ２、秋になると、花芽は、短日・低温を受け、休眠に入ります。 （休眠…活動を止め、成長を停止すること） ３、花芽は、一定期間、低温にさらされると、この休眠から目覚めます（休眠打破、1月から2月頃） ４、花芽は休眠から覚めたあと、気温が高くなると成長を始め、そして、開花します。 ＜桜の開花予想＞ 桜の花芽が休眠打破した日を計算し、それ以降の気温を予想し、開花日を予測します。 ＊ソメイヨシノの場合、休眠打破に8℃以下の気温が800時間～1000時間必要です。 ＊低い気温（4℃以下）であれば、必要とされる時間が短縮されます。 開花まで、どれくらい掛かるかは、休眠打破したあと、積算温度や積算時間で計算します。 ＊積算温度：一日の平均気温の和（あるいは最高気温の和）。 ＊積算時間：一定温度以上の時間の和。ex、8℃以上の時間が計300時間など。 |
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