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マイナス金利、当座預金の6.9%

2017年2月16日、日本銀行が2017年1月の日銀当座預金残高(速報値)を発表。
       
日銀当座預金残高(1月16日~2月15日の平均残高)は、327兆8520億円。
前月比0.9%の減少、前年同月比28.6%の増加となった。
      
このうち、付利の対象となる当座預金残高は、318兆860億円。
内訳は、プラス金利適用残高が208兆4120億円(65.5%)。
ゼロ金利適用残高が87兆6780億円(27.6%)。
マイナス金利適用残高が21兆9970億円(6.9%)。
         
前月と比べ、プラス金利適用残高とゼロ金利適用残高が増加し、マイナス金利適用残高が約5兆円、減少した。
これにより、当座預金に占めるマイナス金利適用残高の割合は、先月の8.5%から減少し、6.9%となった。
      
*前月の当座預金(12月16日~1月15日の平均残高)は、330兆9390億円
*前月はプラス金利適用207兆7660億円(64.7%)、ゼロ金利適用86兆900億円(26.8%)、マイナス金利適用27兆3940億円(8.5%)
*カッコ内は、当座預金に占める割合
       
【2017年1月・日銀当座預金残高】
(1月16日~2月15日の平均残高)
・327兆8520億円
<業態別内訳>
・都市銀行…121兆5100億円
・地方銀行…26兆3100億円
・第二地方銀行…5兆1190億円
・外国銀行…22兆6300億円
・信託銀行…39兆3500億円
・その他準備預金制度適用先…79兆1400億円
・その他の当座預金取引先(第一種金融商品取引業者など)…33兆7930億円
          
【日本銀行当座預金における金利】
2016年1月29日、日本銀行の金融政策決定会合で、「マイナス金利付き量的・質的金融緩和」の導入を決定。
具体的には、日本銀行当座預金を3つの階層の分割し、それぞれの階層に応じてプラス金利、ゼロ金利、マイナス金利を適用する。
2016年2月16日から実施された。
     
<当座預金の3つの階層>
1、基礎残高…+0.1%を適用(プラス金利適用)。
各金融機関が積み上げた既往の残高。
         
2、マクロ加算残高…0%を適用(ゼロ金利適用)。
・所要準備額に相当する残高。
・金融機関が貸出支援基金および被災地金融機関支援オペにより資金供給を受けている場合には、その残高に対応する金額。
・日本銀行当座預金残高がマクロ的に増加することを勘案して、適宜のタイミングで、マクロ加算額の基礎残高に掛目を掛けて算出を加算していく。
       
3、政策金利残高…-0.1%を適用(マイナス金利適用)。
・各金融機関の当座預金残高のうち、1と2を上回る部分。
       
*現金保有額が大きく増加した場合の取り扱い
金融機関の現金保有によってマイナス金利の効果が減殺されることを防止するため、金融機関の現金保有額が基準期間から大きく増加した場合には、その増加額を、マクロ加算残高(それを上回る場合には基礎残高) から控除する。

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