英総選挙、保守党が過半数割れ
2017年6月9日(日本時間10日)、イギリス総選挙の開票が終わり、650議席の当選者が確定した。
イギリス総選挙は、イギリス議会のうち、下院の議員を選ぶ選挙。
4月18日に、メイ首相が総選挙実施を表明。
4月19日の議会で総選挙実施が支持され、6月8日に投票が行われた。
結果、与党の保守党は、改選前の330議席から12議席減少し、過半数割れの318議席となった。
一方、労働党は、229議席から262議席に増加した。
また、スコットランド民族党が54議席から大きく減少し、35議席となった。
過半数割れとなった保守党は、政策の近い民主統一党と連立または閣外協力を得て、政権運営を続けていくと見られている。
<2017・イギリス総選挙結果>
・保守党…318議席
・労働党…262議席
・スコットランド民族党…35議席
・自由民主党…12議席
・民主統一党…10議席
・その他…13議席
*総議席数は650議席
【イギリス総選挙】
イギリス議会・下院の議員を選ぶ選挙。
イギリス議会は、上院(貴族院)と下院(庶民院)の2つから構成される。
上院は世襲貴族と一代貴族の中から任命され、選挙は行なわれない。
一方、下院議員は選挙で選出され、この選挙は総選挙と呼ばれる。
定数は650議席。
選出方法は小選挙区制で、その選挙区で最多得票を得た候補者が当選となる。
任期は5年であるが、首相が下院の解散権を持つ。
ただし、解散には議会の議決(3分の2に賛成)が必要である。
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