采女祭(うねめまつり)
毎年、中秋の名月に行われている、奈良市・采女神社(春日大社の末社)の例祭。
奈良時代、天皇の寵愛をうけた采女(天皇の給仕をする女官の職名)が、天皇の関心が薄れたことを悲観し、中秋の名月の日、猿沢池に入水。采女祭は、この霊を慰めるため、始まったといわれています。
現在では、中秋の名月の日、JR奈良駅前から采女神社まで花扇奉納行列が行われ、祭りがスタート。その後、采女神社で花扇奉納神事が執り行われ、19時から管絃船の儀が行われます。
なお、采女祭は名月鑑賞地として名高い・猿沢池において、仲秋の名月(旧暦8月15日)に行われるお祭りのため、事実上、猿沢池の観月祭となっています。
花扇奉納行列
花扇を牛車に乗せ、それを人が引き、ゆっくりとJR奈良駅前(17時出発)から、采女神社まで練り歩きます。花扇は、秋の七草で美しく飾られた高さ2mほどの花の扇です。
また、御所車に乗った十二単姿の花扇使など「天平衣装をまとった行列」も続きます。
管絃船の儀
19時から、猿沢池において、龍と鳳凰の形をした2そうの船(管絃船)に花扇を乗せ、雅楽の調べとともに、池を2周回ります。その後、池に花扇を投じ、采女の霊を鎮めます。
日時
中秋の名月の日(2023年は9月29日)
・17時…花扇奉納行列(JR奈良駅〜猿沢池)
・18時…花扇奉納神事(采女神社)
・19時…管絃船の儀(猿沢池)
場所・アクセス
猿沢池(奈良市登大路町猿沢49)
・近鉄奈良駅から徒歩約5分
・JR奈良駅から徒歩約15分
拝観料
無料
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春日大社
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