桜開花予想、金沢は3月30日
2023年の金沢・桜(ソメイヨシノ)開花予想は平年より4日早い、3月30日。
桜の花芽は前年の夏に作られ、秋になると休眠に入ります。その後、一定期間、低温に受けると休眠から目覚めます(これを休眠打破といいます)。休眠から目覚めた桜の花芽は、気温の上昇とともに生長、開花します。
金沢の桜は早い年には3月下旬に開花し、遅い年は4月中旬の開花となります。平年の桜開花日は4月3日です。
2023年の金沢の桜は、冬場の気温が低め予報のため、花芽の休眠打破が3日早い計算です。休眠打破後の花芽生長は、冬場の気温が低い影響で2月は遅く、3月は気温が高い影響で早い見込みです。
金沢の桜開花予想は平年より4日早い、3月30日です(計算式は下記)。
なお、ソメイヨシノの満開は4月5日から4月10日頃の予想です。
*第1回目の開花予想(2022年10月12日現在)。今後、予測値の気温から実測値の気温に切り替え、開花予想を行なっていきます(約1ヵ月毎)
2023金沢開花予想(計算式)
▮ 計算の前提条件
開花までに必要な積算温度は、休眠打破から約360℃(平均気温)…①
休眠打破に必要な低温は、8℃以下の気温が1000時間。
金沢の最低気温が8℃以下になるのは11月16日以降(平年値)。
2月1日を積算温度計算の平年の基準日(平年の休眠打破日)とする。
気温が平年より1℃低いと1日当たり2時間、8℃以下の時間が増加。逆に気温が1℃高いと、1日当たり2時間、8℃以下の時間が減少する。
1月~2月の8℃以下の時間は、1日24時間のうち23時間(平年値)…②
気象庁の3ヵ月予報と寒候期予報(冬の気温は平年並か低い)から、11月の気温は平年並、12月〜2月の気温は平年より0.5℃低いと予測。また、3月の気温は近年、地球温暖化の影響で高くなっており、2023年3月も平年より1℃高いと予測。
▮ 2023年の休眠打破
2022年11月(16日〜30日までの15日間)の気温は「平年並」の予想。これによる休眠打破の進みも遅れも無い
15日×0.0℃×2時間=0時間…③
2022年12月の気温は平年より0.5℃低い予想。これによる休眠打破の進みは、
31日×0.5℃×2時間=31時間…④
2023年1月の気温は平年より0.5℃低い予想。これによる休眠打破の進みは、
31日×0.5℃×2時間=31時間…⑤
気温低めによる休眠打破の進み(③+④+⑤)は、
0時間+31時間+31時間=62時間…⑥
休眠打破が早くなる日数は(⑥÷②)、
62時間÷23時間=2.7日(約3日)
2023年の休眠打破は平年より3日早い、1月29日(計算上はこの日から桜の花芽が生長を始める)。
▮ 1月の積算温度
1月の気温は平年より0.5℃低い予想(平年値4.0℃ー0.5℃=3.5℃)。1月の日数は3日(29日〜31日)。1月の積算温度は、
3.5℃×3日=10.5℃…⑦
▮ 2月の積算温度
2月の気温は平年より0.5℃低い予想(平年値4.2℃ー0.5℃=3.7℃)。2月の日数は28日。2月の積算温度は、
3.7℃×28日=103.6℃…⑧
▮ 3月に必要な積算温度
開花までに必要な積算温度(約360℃)から、1月(⑦)と2月(⑧)の積算温度を引いたもの。
360℃ー10.5℃ー103.6℃=245.9℃…⑨
▮ 3月の開花に必要な日数
必要な積算温度(⑨)を、3月の予想気温8.3℃(3月の平均気温7.3℃+1℃)で割ったもの。
245.9℃÷8.3℃=29.6(約30日)
計算上の金沢の桜開花日は平年より4日早い、3月30日。
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金沢の桜:©金沢市観光協会 |
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