桜開花予想、大阪は3月23日
2023年の大阪・桜(ソメイヨシノ)開花予想は平年より4日早い、3月23日。
桜の花芽は前年の夏に作られ、秋になると休眠に入ります。その後、一定期間、低温に受けると休眠から目覚めます(これを休眠打破といいます)。休眠から目覚めた桜の花芽は、気温の上昇とともに生長、開花します。
大阪の桜は早い年には3月中旬に開花し、遅い年は4月上旬の開花となります。平年の桜開花日は3月27日です。
2023年の大阪の桜は、12月と1月の気温が低いため、花芽の休眠打破が4日早い計算です。休眠打破後の花芽生長も順調で、休眠打破が早い分、開花も早くなる見込みです。
大阪の桜開花予想は平年より4日早い、3月23日です(計算式は下記)。
なお、ソメイヨシノの満開は3月29日から4月3日頃の予想です。
*第3回の開花予想(2022年12月26日現在)
2023大阪開花予想(計算式)
▮ 計算の前提条件
開花までに必要な積算温度は、休眠打破から約360℃(平均気温)…①
休眠打破に必要な低温は、8℃以下の気温が1000時間。
大阪の最低気温が8℃以下になるのは11月26日以降(平年値)。
2月11日を積算温度計算の平年の基準日(平年の休眠打破日)とする。
気温が平年より1℃低いと1日当たり2時間、8℃以下の時間が増加。逆に気温が1℃高いと、1日当たり2時間、8℃以下の時間が減少する。
1月~2月の8℃以下の時間は、1日24時間のうち16時間(平年値)…②
気象庁の3ヵ月予報(12月20日発表)によると、来年1月は平年並か低い、2月と3月はほぼ平年並の見込み。この予報から来年1月の気温を平年より0.5℃低いと予想。2月は平年並と予想。また、3月の気温は近年、地球温暖化の影響で高くなっており、2023年3月は平年より0.5℃高い(気象庁はほぼ平年並予想)と予測。
▮ 2023年の休眠打破
2022年11月(26日〜30日までの5日間)の気温は、平年より3.3℃高くなりました。これによる休眠打破の遅れは、
5日×3.3℃×2時間=33時間…③
2022年12月の気温は平年より0.9℃低く推移しています。これによる休眠打破の進みは、
31日×0.9℃×2時間=55.8時間…④
2023年1月の気温は平年より0.5℃低い予想。これによる休眠打破の進みは、
31日×0.5℃×2時間=31時間…⑤
2023年2月(平年の休眠打破日の前日まで。10日まで)の気温は平年並の予想。このため、休眠打破の進みも遅れも無い。
10日×0.0℃×2時間=0時間…⑥
休眠打破は遅れ(33時間)より進み(55.8時間+31時間)が多いため、早くなる見込み。休眠打破の進み(ー③+④+⑤+⑥)は、
ー33時間+55.8時間+31時間+0時間=53.8時間…⑦
休眠打破が早くなる日数は(⑦÷②)、
53.8時間÷16時間=3.4日(4日)
2023年の休眠打破は平年より4日早い、2月7日(計算上はこの日から桜の花芽が生長を始める)。
▮ 2月の積算温度
2月の気温は平年並予想(平年値6.6℃)。2月の日数は22日(7日〜28日)。2月の積算温度は、
6.6℃×22日=145.2℃…⑧
▮ 3月に必要な積算温度
開花までに必要な積算温度(約360℃)から、2月(⑧)の積算温度を引いたもの。
360℃ー145.2℃=214.8℃…⑨
▮ 3月の開花に必要な日数
必要な積算温度(⑨)を、3月の予想気温9.7℃(3月上中旬の平均気温9.2℃+0.5℃)で割ったもの。
214.8℃÷9.7℃=22.1(23日)
計算上の大阪の桜開花日は平年より4日早い、3月23日。
|
|
|
|