輸入小麦の価格、据え置き
2022年9月9日、農林水産省が輸入小麦・政府売渡価格(来年3月末まで)を据え置くと発表しました。
コメとともに日本の主食となっている小麦は、消費量の86%をアメリカなど同盟国からの輸入に頼っています。政府は海外に依存している小麦の安定供給のため、輸入小麦を一括して買い付け、買い付け後、国内の企業に売り渡しています。
また、政府から国内の民間企業への売り渡し価格は、小麦の買付価格により半年毎、見直されています。
9月9日、農林水産省はウクライナ情勢などから小麦価格が乱高下している影響を緩和するため、緊急措置として、通常6か月間の算定期間を1年間に延長し、その間、売り渡し価格は据え置くこと(5銘柄加重平均で7万2530円/トン)を決定しました(来年3月末までの価格)。
日本の小麦事情
日本の小麦消費量は年間約573万トン(過去5年の平均数量、2015年~2019年の年平均)。国内産小麦は80万トン(約14%)で、残りの493万トン(約86%)はアメリカなど同盟国からの輸入に頼っています。
供給の安定のため、輸入小麦の買い付けは政府が一括して行い、買い付け後、国内の企業に売り渡しています。輸入量はアメリカが240万トン、カナダが168万トン、オーストラリアが84万トン(過去5年の平均数量)です。
なお、政府から国内の民間企業への売り渡し価格は、小麦の買付価格により、半年毎、見直されています。
輸入小麦:5銘柄
アメリカ産ダーク・ノーザン・スプリング(主にパン・中華麺用)
カナダ産ウェスタン・レッド・スプリング(主にパン用)
アメリカ産ハード・レッド・ウィンター(主にパン・中華麺用)
オーストラリア産スタンダード・ホワイト(主に日本麺用)
アメリカ産ウェスタン・ホワイト(主に菓子用)
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