桜開花予想、福岡は3月22日
2024年の福岡・桜(ソメイヨシノ)開花予想は平年より1日遅い、3月23日。
桜の花芽は前年の夏に作られ、秋になると休眠に入ります。その後、一定期間、低温に受けると休眠から目覚めます(これを休眠打破といいます)。休眠から目覚めた桜の花芽は、気温の上昇とともに生長、開花します。
福岡の桜は早い年には3月中旬に開花し、遅い年は4月上旬の開花となります。平年の桜開花日は3月22日です。
2024年の福岡の桜は、暖冬の影響で花芽の休眠打破が7日遅い計算です。休眠打破後の花芽生長は、2月と3月の気温が高い影響で早い見込みです。
福岡の桜開花予想は平年より1日遅い、3月23日です(計算式は下記)。
なお、ソメイヨシノの満開は3月29日から4月3日頃の予想です。
*第4回目の開花予想(2024年2月5日現在)。今後も予測値の気温から実測値の気温に切り替え、開花予想を行なっていきます(約1ヵ月毎)
2024福岡開花予想(計算式)
▮ 計算の前提条件
開花までに必要な積算温度は、休眠打破から約360℃(平均気温)…①
休眠打破に必要な低温は、8℃以下の気温が1000時間。なお、4℃以下の場合は2倍休眠打破が進む(4℃以下の場合は半分の500時間)。
福岡の最低気温が8℃以下になるのは12月以降(平年値)。
2月14日を積算温度計算の平年の基準日とする(平年の休眠打破日)。
気温が平年より1℃低いと1日当たり2時間、8℃以下の時間が増加。逆に気温が1℃高いと、1日当たり2時間、8℃以下の時間が減少する。
1月~2月の8℃以下の時間は、1日24時間のうち18時間(平年値)…②
気象庁の3ヵ月予報によると、2月〜4月の気温は高い見込み。また、3月上中旬の気温は近年、地球温暖化の影響で高くなっています。以上から、2月の気温は平年より1℃高い、3月は平年より2℃高いと予測。
▮ 2024年の休眠打破
2023年12月上中旬(1日〜20日)の気温は平年より1.8℃高くなりました。これによる休眠打破の遅れは、
20日×1.8℃×2時間=72時間…③
2023年12月第5半句(21日〜25日)の気温は平年より4.2℃低くなりました(非常に低いため、2倍休眠打破が進む)。これによる休眠打破の進みは、
5日×4.2℃×2時間×2倍=84時間…④
2023年12月第6半句(26日〜31日)の気温は平年より1.8℃高くなりました。これによる休眠打破の遅れは、
6日×1.8℃×2時間=21.6時間…⑤
2024年1月の気温は平年より1.4℃高くなりました。これによる休眠打破の遅れは、
31日×1.4℃×2時間=86.8時間…⑥
2023年2月(平年の休眠打破日の前日まで。13日まで)の気温は「平年より1℃高い」予測。これによる休眠打破の遅れは、
13日×1.0℃×2時間=26時間…⑦
休眠打破は進み(84時間)より遅れ(72時間+21.6時間+86.8時間+26時間)が多いため、遅くなる見込み。休眠打破の遅れ(③ー④+⑤+⑥+⑦)は、
72時間ー84時間+21.6時間+86.8時間+26時間=122.4時間…⑧
休眠打破が遅くなる日数は(⑧÷②)、
122.4時間÷18時間=6.8日(約7日)
2024年の休眠打破は平年より7日遅い、2月21日(計算上はこの日から桜の花芽が生長を始める)。
▮ 2月の積算温度
2月の気温は「平年より1.0℃高い」予測(2月下旬の平年値8.9℃+1℃)。2月の日数は9日(21日〜29日。2024年は閏年)。2月の積算温度は、
9.9℃×9日=89.1℃…⑨
▮ 3月に必要な積算温度
開花までに必要な積算温度(約360℃)から、2月(⑨)の積算温度を引いたもの。
360℃ー89.1℃=270.9℃…⑩
▮ 3月の開花に必要な日数
必要な積算温度(⑩)を、3月の予想気温12.2℃(3月上中旬の平均気温10.2℃+2℃)で割ったもの。
270.9℃÷12.2℃=22.2(23日)
計算上の福岡の桜開花日は平年より1日遅い、3月23日。
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