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桜開花予想、東京は3月24日

2024年の東京・桜(ソメイヨシノ)開花予想は平年と同じ、3月24日。
      
桜の花芽は前年の夏に作られ、秋になると休眠に入ります。その後、一定期間、低温に受けると休眠から目覚めます(これを休眠打破といいます)。休眠から目覚めた桜の花芽は、気温の上昇とともに生長、開花します。

東京の桜は早い年には3月中旬に開花し、遅い年は4月上旬の開花となります。
       
2024年の東京の桜は、暖冬の影響で花芽の休眠打破が14日遅い計算です。休眠打破後の花芽生長は、2月と3月の気温が高い影響で早い見込みです。
   
東京の桜開花予想は平年と同じ、3月24日です(計算式は下記)。

なお、ソメイヨシノの満開は3月30日から4月4日頃の予想です。
       
*第5回目の開花予想(2024年3月1日現在)
 

   
2024東京開花予想(計算式)
   
▮ 計算の前提条件

 開花までに必要な積算温度は、休眠打破から約360℃(平均気温)…①

 休眠打破に必要な低温は、8℃以下の気温が1000時間。なお、4℃以下の場合は2倍休眠打破が進む(4℃以下の場合は半分の500時間)。

 東京の最低気温が、8℃以下になるのは11月21日以降(平年値)。

 2月3日を積算温度計算の平年の基準日(平年の休眠打破日)とする。

 気温が平年より1℃低いと1日当たり2時間、8℃以下の時間が増加。逆に気温が1℃高いと、1日当たり2時間、8℃以下の時間が減少。

 1月~2月の8℃以下の時間は、1日24時間のうち21時間(平年値)ですが、2024年は気温が高い影響で19時間…②

 東京の桜標本木がある靖国神社の気温(2月と3月の気温)は、近年、東京の気象観測地点(北の丸公園)より0.3℃高い(東京の気温に0.3℃を加える)。

 気象庁の1ヵ月予報によると、3月の気温は「平年並か高い」見込み。3月の気温は平年より1℃高いと予測。


   
▮ 2024年の休眠打破

2023年11月(10日)の気温は平年より1.5℃高くなりました。これによる休眠打破の遅れは、
   
10日×1.5℃×2時間=30時間…③
   

   
2023年12月の気温は平年より1.7℃高くなりました。これによる休眠打破の遅れは、
   
31日×1.7℃×2時間=105.4時間…④
   

   
2024年1月の気温は平年より1.7℃高くなりました。これによる休眠打破の遅れは、
   
31日×1.7℃×2時間=105.4時間…④
   

   
2024年2月(2日)の気温は平年より1.9℃高くなりました。これによる休眠打破の遅れは、

2日×1.9℃×2時間=7.6時間…⑥
   

   
休眠打破の遅れ(③+④+⑤+⑥)は、
   
30時間+105.4時間+105.4時間+7.6時間=248.4時間…⑦
   

   
休眠打破が遅くなる日数は(⑦÷②)、
   
248.4時間÷19時間=13.1日(約14日)
   
2024年の休眠打破は平年より14日遅い、2月17日(計算上はこの日から桜の花芽が生長を始める)。
   

   
▮ 2月の積算温度

2月(17日〜29日の13日間。2024年は閏年)の気温は8.7℃(平年より1.7℃高い気温)となりました。2月の積算温度は、
   
8.7℃×13日=113.1℃…⑧
   

   
▮ 3月に必要な積算温度

開花までに必要な積算温度(約360℃)から、2月の積算温度(⑧)を引いたもの。
   
360℃ー113.1℃=246.9℃…⑨
   

   
▮ 3月の開花に必要な日数

必要な積算温度(⑨)を、3月の予想気温10.3℃(3月25日までの平年値9.0℃+1.0℃+0.3℃)で割ったもの。
   
246.9℃÷10.3℃=24.0(24日)
   
計算上の東京の桜開花日は平年と同じ、3月24日。
   
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