12月23日は、天皇誕生日
2010年12月23日は、天皇陛下の77歳の誕生日。
午前10時20分から、皇居の春秋の間（東庭）で一般参賀が行われた。
天皇陛下、皇后陛下、皇太子ご夫妻、秋篠宮ご夫妻が、長和殿のベランダに。
多数の国民が訪れ、陛下の77歳の誕生日を祝った。
また、これに先立ち、記者会見が行われた。
この１年を振り返った、陛下の気持ちなどが述べられた。
【１年を振り返った、天皇陛下のお言葉・要旨】
この１年を振り返りますと様々なことがありました。
高齢者の所在不明問題は，私自身思いも掛けなかったことで驚きました。
高齢者の中に，その生死が分からない状況にある人々がいることが明らかになったことは非常に残念なこと。
高齢者のために力を尽くす人々が増え，人々の老後が安らかに送れるようになっていくことを切に願っています。
梅雨期に各地に大雨が降り，死者を伴う災害が起こりました。
10月には鹿児島県の奄美大島を激しい豪雨が襲い，死者を伴う大きな災害をもたらしました。
亡くなった人々の家族の悲しみ，住む家を失った人々の苦しみに深く思いを致しています。
夏は各地で猛暑が続き，多くの高齢者が熱中症で亡くなったことは痛ましいことでした。
熱中症に対する知識を深め，皆で健康に気を付けていくことが重要なことと思います。
農業関係の大きな出来事としては，宮崎県で発生した口蹄疫があります。
長年にわたって大切に育ててきた牛や豚をことごとく処分しなければならなかった人々の悲しみ，ワクチン接種や殺処分など危険を伴う作業に携わった獣医師始め多くの人々の労苦に深く思いを致すとともに，この被害を他県に及ぼすことなく食い止めた県民の協力を深く多としています。
晴れやかなニュースとしては，日本人2名のノーベル化学賞の受賞が挙げられます。
テレビのニュースで見て誠にうれしい気持ちを覚えました。
小惑星探査機「はやぶさ」が小惑星「イトカワ」に着陸し，微粒子を持ち帰ったことは誠に喜ばしい今年の快挙でした。
クニマスが山梨県の西湖で繁殖して，今日まで生き延びていたことが今年に入り確認されました。
本当に奇跡の魚（うお）と言ってもよいように思います。
このクニマス発見に大きく貢献され，近くクニマスについての論文を発表される京都大学中坊教授の業績に深く敬意を表するとともに，この度のクニマス発見に東京海洋大学客員准教授さかなクン始め多くの人々が関わり，協力したことをうれしく思います。
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