半年で5円以上高くなる
2011年9月最終日となった30日の東京株式市場・日経平均株価終値は、-0.94円の8700.29円。
2011年3月31日の年度末日経平均株価は、9755.10円(終値)。
半年で千円以上の下げとなった。
(率にして約11%の下げ)
為替は、2011年10月1日0時時点で、1ドル77円前半。
1ユーロは、103円半ば。
半年前の4月Ⅰ日0時時点が、1ドル82円後半。
1ユーロ117円半ば。
この半年で、円は、ドルに対して5円以上高くなり、ユーロに対して14円高くなった。
【主な円高要因】
1、ヨーロッパの信用不安
ギリシャに始まった信用不安が、ユーロ圏全体に波及。
ユーロ安から円高に。
2、アメリカ経済・財務が良くない
アメリカの貿易赤字額が高水準。
(原油価格の高騰などの原因で、5月の貿易赤字は502億ドル)
連邦政府の債務が巨額に。
3、日本当局の怠慢
機能不全に陥っている菅政権と、ノロマな亀の日銀。
円高が進んでも有効な対策が打てない。
4、他国の思惑
中国などが、リスク分散に動くと見られていること(ドル離れ)。
(2011年6月末で中国の外貨準備高は3兆1975億ドル。アメリカ国債とドル資産が中心)
5、マネーゲーム
「当分、ヨーロッパの信用不安が治まらない」
「アメリカ経済の立て直しに、時間が掛かる」
「日本当局は、有効な対策がとれない」
そう考えた投資家が、さらに円高が進むと読み、円を買っているため。
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