くにゅーニュース(2011年5月)
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☆富山・焼肉店での食中毒事件(5/8)

2011年5月8日、富山県が、同県で発生している食中毒の被害について、発表。

富山県によると、5月8日時点で、食中毒患者が75名。
(同系列の2つの焼肉店を利用したことによる食中毒)
(腸管出血性大腸菌感染症と確認された方が67名)

このうち、3名の方がお亡くなりに。
21名の方が、溶血性尿毒症症候群を発症し、重症。

【富山食中毒事件経緯】
4月17日から24日にかけて、砺波市及び高岡市の焼肉店(同じ系列)で食事をしたお客から、多数の食中毒患者が発生。
(5月8日現在、食中毒患者は75名)
患者からは、腸管出血性大腸菌O157、及び腸管出血性大腸菌O111が検出された。
原因食材は、ユッケ(推定)とみられている。

2011年4月29日、腸管出血性大腸菌感染症で、10歳未満男児が死亡。
(腸管性出血性大腸菌O111が確認された)

【腸管出血性大腸菌】
(ちょうかんしゅっけつせいだいちょうきん)
ベロ毒素と呼ばれている毒素を産生する大腸菌。
この菌の代表的な血清型別には、O157が存在する。
同店の利用者から、腸管出血性大腸菌O157、及び腸管出血性大腸菌O111が検出されている。

【溶血性尿毒症症候群】
腸管出血性大腸菌が産生する毒素等により、腎臓などの臓器に障害が起きる疾患。
(急性腎不全、溶血性貧血、血小板減少などを生じる疾患)
症状が進行すれば、脳症により、ケイレンや意識障害も。
腸管出血性大腸菌による食中毒は、喫食日から約2~7日後に、下痢、発熱等の症状が生じる。
溶血性尿毒症症候群は、その後(下痢や発熱の出現後)4~10日程度経過したのちに、発症することが多い。
(発症率は、腸管出血性大腸菌による食中毒患者の1~10%程度)

【ユッケ】
生肉を用いた韓国の肉料理。
生肉を使った韓国式のタルタルステーキ様の料理。
生の牛肉(主にランプなどのモモ肉)を細切りにし、ゴマやネギ、松の実などの薬味と、醤油やごま油、砂糖、コチュジャン、ナシの果汁などの調味料で和え、中央に卵黄を乗せて供することが多い。

【腸管出血性大腸菌による食中毒予防のポイント】
○肉は、十分加熱(75℃、1分間以上)する。
○ユッケや生レバーなど肉を、生で食べることは避ける。
○生肉を処理した包丁やまな板は、十分洗浄、消毒して使う。
○焼肉の時には、焼く箸と食べる箸を使い分け、生肉に触れた箸で食事をしないようにする。
○冷蔵庫内では、生肉や生肉のドリップが他の食品に触れないよう容器に入れて保存する。

ニュースINDEX.2011年5月
★社会・国内
『食中毒』

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