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QE3、毎月850億ドルに

2012年12月12日(現地時間)、アメリカのFRB・連邦公開市場委員会(FOMC)は、月400億ドルの量的緩和政策(QE3)について、来年1月から月850億ドルに引き上げることを決定。
        
これまでの月400億ドルのMBS購入に加え、来年1月から長期国債も毎月450億ドル購入することになりました。
     
また、ゼロ金利政策は、「失業率が6.5%を超えている」、「インフレ見通しが2.5%を超えていない」ことを条件とすることも決めました。
       
*ゼロ金利政策は、これまで「2015年の半ばまで」と公表していたが、2015年までに失業率が6.5%以下になったり、インフレ見通しが2.5%を超える状況になったら、その時点で、ゼロ金利政策は止めることになった
*MBS…Mortgage-backed securities、モーゲージ担保証券、不動産担保証券、住宅ローン担保証券などと訳されている

【QE3】
「Quantitative Easing program 3」を略したもの。
日本語に訳すと、「3回目の量的緩和政策」
     
FRBが通貨量を増加させ、景気を刺激する政策。
具体的は、FRBが市場の国債や債券を購入することで、市場の資金量を増大させます。

QEは、過去2回行われており、1回目のQE(QE1)は、2008年11月~2010年6月まで(8ヵ月)行われ、1兆7250億ドルの国債、MBSなどを購入。
     
2回目のQE(QE2)は、2010年11月~2011年6月まで(8ヵ月)行われ、6000億ドルの国債を購入。

3回目は、2012年9月にスタートし、月400億ドルのMBSを購入。
2013年1月からは長期国債も毎月450億ドル購入することになり、合わせて850億ドルを、毎月、FRBが買い入れます。
    
失業率6.5%以下になるまで続ける予定。

ニュースINDEX.2012年12月②
★政治・国際
『アメリカ』

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