2012年3月13日、日本銀行の金融政策決定会合で、市場に供給する基金の追加は見送られました。
同日の会合では、宮尾委員（神戸大学経済経営研究所教授）が市場に供給する基金を、さらに5兆円増やすことを提案しましたが、他の委員は反対し、否決されました。
専門家からは「日銀は現場をわかっていない」との意見が上がっています。
先月の金融緩和策（10兆円の買い入れ）により、為替市場では約3.5円、円安が進みました。
しかし、現在の為替相場1ドル82円台でも、円高であるとの意見が強い。
輸出産業を中心に、1ドル90円～100円が妥当との意見が多数上がっています。
円安に誘導することができる、もっとも有効な政策は、通貨を増加させること。
そのため、今回の会合で5兆円の増加が見送られたことに、失望する意見が多数となりました。