2012年3月30日、4月1日から6日までの暫定予算が、衆参本会議で成立しました。
暫定予算は、2012年度一般会計予算案が年度内に成立しないため、取られた処置です。
衆議院優越による予算の自然成立が4月6日のため、それまでの予算で、本予算が成立すると、暫定予算は2012年度一般会計予算に吸収されます。
暫定予算額は、3兆6105億円。
暫定予算が組まれるのは、1998年以来14年ぶりとなりました。
関係者からは、「初めからわかっていたこと」との意見が多数上がっています。
参議院で野党勢力が与党を上回る、ねじれ国会となっている現在、審議時間が十分必要なため、1月半ばまでに通常国会を開会しないと、年度内の一般会計予算成立はむずかしいと当初から言われていました。
それにもかかわらず、国会開会は1月24日。
野田政権の稚拙が際立つ、通常国会となりました。
■日本国憲法60条
予算は、さきに衆議院に提出しなければならない。
予算について、参議院で衆議院と異なつた議決をした場合に、法律の定めるところにより、両議院の協議会を開いても意見が一致しないとき、又は参議院が、衆議院の可決した予算を受け取つた後、国会休会中の期間を除いて30日以内に、議決しないときは、衆議院の議決を国会の議決とする。