くにゅーニュース(Qnewニュース)
ホーム ニュース・経済 健康・料理 生活関係 テレビ娯楽 旅・観光 スポーツ
株価の行方、日銀総裁人事で決まる

明日1月4日は東京株式市場の大発会で、2013年の取り引きがスタートするが、近年、株価に大きな影響を与えているのは為替相場。
(近年の株価は、為替相場とリンクしている)

2010年大納会は1ドル81円で、日経平均は1万2百円台。
2011年大納会は1ドル77円で、日経平均は8千4百円台。
2012年大納会は1ドル86円で、日経平均は1万3百円台。
円安に動けば、株価は上昇。
逆に、円高が進むと、株価は下落。

この為替相場に大きな影響を与えているのが、『通貨の供給量』。

アメリカが2008年から「QE」を始めたため、ドルの通貨量が大幅に増加。
(円に換算して約200兆円の増加)
これに、日本当局が適切に対応しなかったため、以後、猛烈な円高を招いた。
(適正な為替相場は、1ドル120円辺りと言われている)
(日本は、円の通貨量を100兆円増やすべきであった)

2012年末に自民党・安倍政権がスタート。
安倍政権は大幅な金融緩和を打ち出しているが、実際に動くのは日銀。
(日銀が、どれだけ買い入れ基金を増やすかどうか)

そのため、今年行われる日銀総裁、副総裁人事に注目が集まっている。
(現在の総裁の任期は4月まで。副総裁は3月まで)

【QE】
「Quantitative Easing program」を略したもの。
日本語に訳すと、「量的緩和政策」
(QEは現在、3回目が継続中)

FRBが通貨量を増加させ、景気を刺激する政策。
具体的は、FRBが市場の国債や債券を購入することで、市場の資金量を増大させる。

QEは、過去2回行われており、
1回目のQE(QE1)は、2008年11月~2010年6月まで(8ヵ月)行われ、1兆7250億ドルの国債、MBSなどを購入。
(通貨量が1兆7250億ドル増加)
2回目のQE(QE2)は、2010年11月~2011年6月まで(8ヵ月)行われ、6000億ドルの国債を購入。

3回目は、2012年9月から始め、月400億ドルのMBSを購入。
2013年1月からは、さらに、長期国債も毎月450億ドル購入。
(合わせて850億ドルを、毎月、FRBが買い入れる)
(失業率が下がるまで続けられる。実際、どこまでやるかは未定)

なお、この量的緩和政策が行われると、ドルの通貨量が増大するため、ドルの価値が下がり円高となる。
(現在の猛烈な円高は、アメリカがQEを始めたときに、日銀がほとんど何もしなかったのが原因)
(通貨量のバランスをとるため、日銀も日本国債を買い入れ、円の通貨量を増大させる必要があった)


【日銀・幹部(政策委員)と任期】
・白川方明(総裁)…日本銀行理事、2013年4月
・山口廣秀(副総裁)…日本銀行理事、2013年3月
・西村清彦(副総裁)…東京大学教授、2013年3月
・宮尾龍蔵…神戸大学教授、2015年3月
・森本宜久…東京電力副社長、2015年6月
・白井さゆり…慶応大学教授、2016年3月
・石田浩二…三井住友ファイナンス社長、2016年3月
・佐藤健裕…モルガン・スタンレー証券、2017年6月
・木内登英…野村証券金融経済研究所、2017年6月
(年月は、政策委員の任期)

【日本銀行・政策委員会】
日本銀行の最高意思決定機関。
原則として、月1、2回定期的に行われ、公定歩合の決定など日銀の政策を決定する。

総裁、副総裁(2名)、審議委員(6名)の計9名の委員で構成されている。
委員は、すべて内閣が任命し、任期は5年。
(任命には国会の同意が必要)

ニュースINDEX.2013年1月①
★経済・国内
『経済』

Qnewニュース