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イエレン副議長の公聴会、開かれる

2013年11月14日(現地時間)、アメリカ議会・上院で、オバマ大統領から次期FRB議長に指名されたジャネット・イエレン副議長の公聴会が開かれた。
(現在のバーナンキ議長の任期は2014年1月末まで。その後任)

イエレン副議長は、公聴会で、現在行われている金融緩和(QE3)について、雇用状況が改善するまで継続する必要があるとしたうえで、長期間にわたる債権買い入れの危険性も指摘、適当な時期に止めなければならないと証言。

【FRB議長】
FRB(連邦準備制度理事会)は、1913年に設立されたアメリカの中央銀行にあたる政府機関。
(実際の中央銀行としての業務は、ニューヨーク、シカゴ、サンフランシスコなど計12にある地区連銀が担当。FRBはその連銀を統括する機関)

14年任期の理事7名で構成され、その理事の中から議長、副議長(任期は4年)が任命される。
(理事の任期は14年で原則1期だが、任期途中で辞めた理事の後任は再任が可能。そのため、最大28年間、理事を務める可能性もある。議長は理事の期間であれば、何度でも再選可能。この結果20年近くFRBの議長を務めた人物も存在する)
(議長、副議長、理事は、大統領が上院の助言と同意に基づいて任命する。上院の同意人事)

FRB議長は、金融政策を決める連邦公開市場委員会(FOMC)の議長も務める。
(FOMCは、FRB理事7人、ニューヨーク連邦準備銀行総裁、持ち回りで選ばれる他地区連銀総裁4人、計12名で構成されるアメリカの金融政策決定機関。定期には年8回開催される)

FRBは政府機関であるが、同時に強い独立性を有しているため、FRB議長は大統領に次ぐ、アメリカ・ナンバー2の権力者と言われている。

【QE3】
「Quantitative Easing program 3」を略したもの。
日本語に訳すと、「3回目の量的緩和政策」
(QEは過去2回行われている。今回が3回目)
FRBの金融政策決定機関「FOMC(連邦公開市場委員会)」が決めた政策。

具体的は、FRBが市場の国債や債券を購入することで、市場の資金量を増大させ、景気を刺激する。

QEは、過去2回行われており、
1回目のQE(QE1)は、2008年11月~2010年6月まで(8ヵ月)行われ、1兆7250億ドルの国債、MBSなどを購入。
2回目のQE(QE2)は、2010年11月~2011年6月まで(8ヵ月)行われ、6000億ドルの国債を購入。

3回目は、2012年9月から始め、月400億ドルのMBSを購入。
2013年1月からは、さらに、長期国債も毎月450億ドル購入。
(合わせて850億ドルを、毎月、FRBが買い入れる)
(MBS…Mortgage-backed securities、モーゲージ担保証券、不動産担保証券、住宅ローン担保証券などと訳されている)

2012年12月12日、ゼロ金利政策は「失業率が6.5%以下」になったり、「インフレ見通しが2.5%を超えた」場合は停止すると発表。
(ゼロ金利政策は、これまで「2015年の半ばまで」と公表していた)
(QE3は、金利政策だけで景気回復が図れなかったため、ゼロ金利政策に被せる形で始まった金融政策。ゼロ金利政策の停止は、QE3の停止も意味する)


ニュースINDEX.2013年11月②
★政治・国際
『アメリカ』

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