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和食、ユネスコの無形文化遺産に

2013年12月5日、外務省が、日本の「和食」がユネスコの無形文化遺産に登録されたと発表。

外務省によると、12月4日(現地時間)、バクー(アゼルバイジャン)で開催されているユネスコ無形文化遺産保護条約・第8回政府間委員会において、日本の「和食・日本人の伝統的な食文化-正月を例として-」を無形文化遺産(人類の無形文化遺産の代表的な一覧表へ記載)に登録するかどうか、審議が行なわれた。

結果、和食は「記載」と決議された。
(無形文化遺産に登録された)
*文化庁、農林水産省からも、同様の報道発表がなされています。

【和食】
明治時代に西洋料理(洋食)が日本に入ってきたとき、これに対してできた言葉。
江戸時代までの日本の料理。
日本料理、日本食ともいう。
(狭義では違うとの意見もあるが、一般的には「日本料理=和食」である)
日本でなじみの深い食材を用い、日本の国土、風土の中で独自に発達した料理をいう。

和食の一番基本的な要件は「ご飯」で、ジャポニカ米を水炊したご飯を主食とする。
そして、「一汁三菜」といわれるように、汁が一種に、お菜が三種が基本。
汁は味噌汁だけでなく、塩味の清まし汁や潮汁なども。
お菜は、主食(ごはん)に対して、副食(おかず)である。

さらに、料理に、昆布や鰹節のうま味を抽出した「だし」を用いるのも特徴。
*参考文献…農林水産省発表「日本の伝統的食文化としての和食」

【日本の無形文化遺産】
・能楽(2001年)
・人形浄瑠璃文楽(2003年)
・歌舞伎(2005年)
・雅楽(2009年)
・小千谷縮(2009年、新潟県小千谷市、麻織物)
・越後上布(2009年、新潟県南魚沼市、麻織物)
・石州半紙(2009年、島根県石見地方、和紙)
・日立風流物(2009年、茨城県日立市、山車とからくり人形)
・祇園祭・山鉾行事(2009年、京都市)
・甑島・トシドン(2009年、鹿児島県薩摩川内市、年神)
・奥能登・アエノコト(2009年、新嘗の祭礼)
・早池峰神楽(2009年、岩手県花巻市大迫町、神楽)
・秋保の田植踊(2009年、宮城県仙台市、田植踊)
・チャッキラコ(2009年、神奈川県三浦市、小正月の伝統行事)
・大日堂舞楽(2009年、秋田県鹿角市、舞楽)
・題目立(2009年、奈良市・八柱神社、語り物)
・アイヌ古式舞踊(2009年、北海道)
・組踊(2010年、沖縄)
・結城紬(2010年、茨城県・栃木県、絹織物)
・佐陀神能(2011年、島根県松江市、佐太神社の神能)
・壬生の花田植(2011年、広島県北広島町)
・那智の田楽(2012年、和歌山県那智勝浦町、田楽)
・和食(2013年)

<無形文化遺産>
世界的価値のある無形文化財(伝統的舞踊、音楽、演劇、工芸技術、祭礼等)を保護し、次世代へ伝えていくことを目的に、2006年、「無形文化遺産の保護に関する条約」が発効。
これを受け、ユネスコが、世界的価値のある無形文化財を「人類の無形文化遺産の代表的な一覧表」に記載を始めた。
(無形文化遺産として登録)

なお、この条約の発効の前から(2001年から)、ユネスコは優れた無形文化遺産を「人類の口承、無形遺産の傑作の宣言」として選出していた。
これらの無形文化遺産も、条約発効後、一覧表に記載された。

ニュースINDEX.2013年12月①
★社会・国際
『ユネスコ』

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