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鎌倉の世界遺産への推薦、取下げ

2013年6月4日、外務省が、「武家の古都・鎌倉」の世界遺産への推薦取下げを決定したと発表。

同省によると、推薦官庁である文化庁と国土交通省から推薦取下げの提案があり、関係省庁連絡会議で取り下げることが決定した。

世界遺産登録を目指していた『武家の古都・鎌倉』だが、5月1日に伝えられたイコモス(世界遺産委員会の諮問機関)の評価は、「不記載が適当」というもの。

これを受け、5月27日、神奈川県、横浜市、鎌倉市、逗子市が、文化庁と国土交通省に対し、推薦取り下げを要請していた。

【経緯】
2013年5月1日、イコモス(世界遺産委員会の諮問機関)による、日本の世界遺産候補に対する「評価」が下った。

今回、日本が世界遺産候補として推薦している『富士山』と『武家の古都・鎌倉』に対し、
・『富士山』については、三保松原を除き、世界遺産への「記載」が適当。
・『武家の古都・鎌倉』については、世界遺産への「不記載」が適当。
との評価。

この評価は、イコモスから世界遺産委員会へ「勧告」され、6月16日からプノンペンで開催される世界遺産委員会で、世界遺産への記載の可否が決定する。

この評価を受け、2013年5月27日、地元・神奈川県、横浜市、鎌倉市、逗子市が、文化庁と国土交通省に対し、『武家の古都・鎌倉』の推薦を、取り下げるよう要請。

2013年6月4日、「武家の古都・鎌倉」の世界遺産への推薦取下げを決定。

【鎌倉に対するイコモスの評価・概要】
主張する資産価値のうち、武家の精神的な側面は示されている。
しかし、その他の観点(武士の都市計画、武士の経済活動、人々の暮らし)についての証拠が欠けている。
また、比較検討の観点から、顕著な普遍的価値を証明できていない。
(街の開発が進んでいる結果、世界遺産に登録するほどの価値は無い)

<イコモスの評価>
以下の4つの評価に分かれる。
1、記載…世界遺産一覧表に記載すべきもの。
2、情報照会…追加情報の提出を求めた上で、次回以降に再審議。
3、記載延期…より綿密な調査や推薦書の本質的な改定が必要なもの。
4、不記載…世界遺産の登録記載にふさわしくないもの。
(世界遺産委員会でも、同様の評価を行い、登録の可否を決定する)
(なお、委員会で不記載決議となった場合、例外的な場合を除き、再推薦は不可となる)

ニュースINDEX.2013年6月①
★社会・国内
『世界遺産』

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