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FRB議長、QE3は、柔軟に対応する

2013年7月17日(現地時間)、FRB(連邦準備制度理事会)のバーナンキ議長が、アメリカ下院に出席、定例の議会証言を行った。
(金融政策について、半年に一度行っている議会への報告)

バーナンキ議長は、
・アメリカ経済について、強い逆風(アメリカの財政赤字による歳出制限)にもかかわらず、最近の四半期は、緩やかな成長が継続している。
・失業率は改善しているが、まだまだ高い。
・消費者物価インフレ率は目標とする2%に向うのものと見ている。また、目標達成のため、FRBは行動を行う。
・現在、行っている金融緩和政策「QE3」については、柔軟に対応する。
(景気回復が順調なら、資産買い入れペースを落とす。逆に問題があるなら、長期間続ける)
・重要なノンバンク金融機関を規制し、監督する準備を進めている。
と証言した。

その後、質疑が行なわれ、日本の金融緩和に対して、
「日本はデフレ脱却のため、強力な金融政策を実行しており、為替レート(通貨安誘導)を操作していない」
として、日本の金融緩和に理解を示した。

【QE3(アメリカの量的緩和政策)】
「Quantitative Easing program 3」を略したもの。
日本語に訳すと、「3回目の量的緩和政策」
(QEは過去2回行われているため、今回が3回目となる)

FRB(アメリカ連邦準備制度理事会)が通貨量を増加させ、景気を刺激する政策。
具体的は、FRBが市場の国債や債券を購入することで、市場の資金量を増大させる。

QEは、過去2回行われており、
1回目のQE(QE1)は、2008年11月~2010年6月まで(8ヵ月)行われ、1兆7250億ドルの国債、MBSなどを購入。
2回目のQE(QE2)は、2010年11月~2011年6月まで(8ヵ月)行われ、6000億ドルの国債を購入。

3回目は、2012年9月にスタートし、月400億ドルのMBSを購入。
さらに、2013年1月からは長期国債も毎月450億ドル購入することになった。
(合わせて850億ドルを、毎月、FRBが買い入れる)
2012年12月12日、FRBのバーナンキ議長が、ゼロ金利政策は、「失業率が6.5%を超えている」、「インフレ見通しが2.5%を超えていない」ことを条件にすると発表。
       
*ゼロ金利政策は、これまで「2015年の半ばまで」と公表していたが、2015年までに失業率が6.5%以下になったり、インフレ見通しが2.5%を超える状況になったら、その時点で、ゼロ金利政策は止めることになった。
*MBS…Mortgage-backed securities、モーゲージ担保証券、不動産担保証券、住宅ローン担保証券などと訳されている
          

ニュースINDEX.2013年7月②
★政治・国際
『アメリカ』

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