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2013中秋の名月、各地の観月祭賑わう

2013年の「中秋の名月(十五夜)」にあたる9月19日、各地で観月祭が行われた。

昨年は台風17号の接近で、「猿沢池・采女祭」、「住吉大社・観月祭」など各地の観月祭が中止に。
2013年は好天に恵まれ、各地とも例年以上の人出となり、2年ぶりの月見を楽しんだ。

なお、いくつかの観月祭は、20日以降も行われます。
(神奈川・三溪園は23日まで。滋賀・石山寺は21日まで。京都・大沢池も21日まで)

【住吉大社・観月祭】
大阪・住吉大社で行われる観月祭。
午後6時から、第一本宮にて、祭典と献詠が。
その後、反橋(太鼓橋)の上で、舞楽が演じられます。

【采女祭(うねめまつり)】
奈良市・猿沢池の北西に鎮座する采女神社(春日大社の末社)の例祭。
毎年十五夜に行われる。

奈良時代に、天皇の寵愛をうけた采女(天皇の給仕をする女官の職名)が、天皇の関心が薄れたことを悲観し、中秋の名月の日、猿沢池に入水。
この采女の霊を慰めるため、始まったといわれる。

<行事>
花扇奉納行列…午後5時(JR奈良駅〜猿沢池)
花扇奉納神事…午後6時(采女神社)
管絃船の儀…午後7時(猿沢池)

「花扇奉納行列」
JR奈良駅前から、采女神社まで。
花扇を牛車に乗せ、人がゆっくりと引っ張っていきます。
(花扇は、秋の七草で美しく飾られた高さ2mほどの花の扇)
また、御所車に乗った十二単姿の花扇使など、天平衣装まとった行列が練り歩きます。

「管絃船の儀」
猿沢池に、龍と鳳凰の形をした2そうの船(管絃船)に花扇を乗せ、雅楽の調べとともに、池を2周回ります。
そして、池に花扇を投じ、采女の霊を鎮めます。

【中秋の名月】
旧暦の8月15日の満月。
(そのため「十五夜」とも呼ばれる。また、芋の収穫期にあたるため「芋名月」とも)

月を鑑賞する慣習は古くからあったが(縄文時代にはすでに)、平安時代になると貴族の間でブームとなり、「観月の宴」が盛んに開かれた。
(舟遊びや歌会が行われた)
(平安貴族は月を直接見るのでは無く、杯や池に映して鑑賞)
その後、月見は庶民の間でも行われる「祭り」(歳時記)に。

<日本三大名月観賞地>
・大沢池(京都市)
・猿沢池(奈良市)
・石山寺(大津市)
<主な月見名所>
・松島(宮城県松島町)
・九段坂(東京都千代田区)
・信州姨捨(長野県千曲市)
・伊賀上野城(三重県伊賀上野)
・渡月橋(京都市嵐山)
・姫路城(兵庫県姫路市)
・岩国城(山口県岩国市)
・桂浜(高知県高知市)
*姫路城・大天守は修理工事のため、素屋根(すやね)に覆われ、外から見ることが出来ません。2015年3月まで(予定)。

ニュースINDEX.2013年9月②
★歳時記・国内
『月見』

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