くにゅーニュース(Qnewニュース)
Qnewニュース・ホーム
民主化・香港デモ、新たな展開に

2014年12月3日、「香港のデモ」の発起人3人がデモの法的責任を取り、同日、警察に出頭した。
また、デモの学生リーダーは、1日からハンガーストライキを始めた。

香港のデモは9月28日から民主的な直接選挙を求めて始まり、市内各地で座込み等の抗議活動を行なう「セントラル占拠」運動を続けた。
しかし、11月14日に香港の高等裁判所がバリケードの撤去を認める決定を下し、警察がバリケード等の撤去を始めた。
これに対し、デモ隊が反発、激しい衝突となり、11月末までに逮捕者は約200名となった。

【香港・民主的な直接選挙を求めるデモ】
1997年、イギリスから中国へ香港が返還された際、中国政府は「香港返還後50年間は政治体制を変更しない」ことを確約(一国二制度)。
それにより、香港は香港特別行政区・基本法の下、自治権を有する。

この基本法では、行政長官などの選出方法は直接選挙に移行すると規定されているが、これまで行政長官は選挙委員会により選出されてきた。

2017年に行われる行政長官の選出は、住民による直接選挙となったが、中国の全国人民代表大会・常務委員会は、候補者の事前審査を決めた。
(親中派候補者しか出馬できない「直接選挙」になる)

これを受け、民主的な直接選挙を求める学生、市民により、2014年9月27日、香港政府庁舎付近で数万人規模の抗議集会が実施された。
翌9月28日には、香港島内のアドミラルティ地区を始め、市内各地で座込み等の抗議活動を行なう「セントラル占拠」運動が始まった。
以降、民主的な直接選挙を求めるデモが続いていた。

2014年11月14日、香港の高等裁判所が、バリケードの撤去を認める決定を下した。
これを受け、香港警察が道路にあるデモ隊のバリケードの撤去に盛り出した。
2014年11月18日、政府庁舎前のバリケード撤去で、警察とデモ隊との間で衝突が起きた。
その後も、デモ隊のバリケードの撤去が行われ、衝突が起こり、これまでに約200人の逮捕者が出ている。
(11月末時点。香港地元メディア報道)

2014年12月1日、デモの学生リーダーらが、抗議のハンガーストライキを開始。
2014年12月3日、発起人3人が、デモの法的責任を取り、警察に出頭した。

ニュースINDEX.2014年12月①
★政治・国際
『香港』

Qnewニュース