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2月のマネーストック、前年比+3.2%

2014年3月11日、日本銀行が、2014年2月のマネーストック(速報値)を発表。

2月の「M3」は、1172.9兆円。
前年比3.2%の伸びとなった。

<ニュースのポイント>
現在、日銀が金融緩和(マネタリーベースを年間約60~70兆円増加させている)を行い、景気回復を計っている(マネーストックを増加させようとしている)。
2014年2月のマネタリーベースは前年比55.7%の伸びとなっているが、マネーストックはあまり伸びていない。
(M3で前年比3.2%の伸び)

【日本の通貨総量(2014年2月)】
(日本銀行発表・マネーストック、速報値)

・M3…1172.9兆円(前年比+3.2%)
・広義流動性…1529.8兆円 (前年比+4.0%)

【マネーストック】
通貨残高。
金融機関と中央政府を除いた経済主体(一般法人、個人、地方公共団体等)が保有する通貨の合計。
(金融機関から経済全体に供給されている通貨総量)

通貨としての機能を持つ金融商品の範囲、金融機関と見なす通貨発行主体の範囲について、いろんな見方があるため、複数の指標が存在する。
代表的なものに「M1」、「M2」、「M3」、「広義流動性」がある。
日本では、「M3」が指標として使われることが多い。
(日銀なども、M3を指標としている)

*M3…現金通貨+預金通貨+準通貨+CD(譲渡性預金)
*広義流動性…M3+金銭の信託+投資信託+金融債+銀行発行普通社債+金融機関発行CP+国債+外債
*一般的には、日本の通貨総量といえば「M3」。
*通貨総量は「広義流動性」で見るのが一番正しい、との意見もある。


【参考・マネタリーベース】
中央銀行が供給する通貨のこと。
現金通貨(日本銀行券、補助貨幣)と日銀当座預金との合計。
ベースマネーやハイパワードマネーとも呼ばれる。

現在、日銀は、マネタリーベースを年間約60~70兆円増加させる金融緩和(景気対策)を行っている。
マネタリーベースを増加させることにより、マネーストックを増加させようとしている(お金が回る。景気回復)。
なお、2014年2月のマネタリーベース平均残高は、201兆3223億円で、前年比55.7%の伸び。

<日本のマネタリーベース推移>
・2007年12月…90兆7835億円
・2008年12月…92兆4351億円
・2009年12月…97兆2143億円
・2010年12月…104兆238億円
・2011年12月…118兆195億円
・2012年12月…131兆9837億円
・2013年12月…193兆4594億円
(日本銀行発表。2007年以降、12月の平均残高)

【日銀の金融緩和策・2013年4月4日】
消費者物価の前年比上昇率2%の「物価安定の目標」を、2年程度の期間を念頭に置いて、できるだけ早期に実現するため、マネタリーベースおよび長期国債・ETFの保有額を2年間で2倍に拡大する。
マネタリーベース(2012年末実績138兆円)は、2013年末200兆円、2014年末270兆円となる見込み。

(マネタリーベースが、年間約60~70兆円に相当するペースで増加するよう金融市場調節を行う)
(長期国債の保有残高が、年間約50兆円に相当するペースで増加するよう買入れを行う)
(買入れの平均残存期間を、現状の3年弱から、7年程度に延長する)
(毎月の長期国債のグロスの買入れ額は、7.5兆円程度となる見込み)


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