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イタリア首相と多方面の事案で一致

2014年3月24日(現地時間)、安倍総理が、オランダ・ハーグ(核セキュリティ・サミット出席のため訪問中)において、レンツィ・イタリア首相と会談を行なった。

会談内容は、ウクライナ問題、日本EU・EPA(参考資料1)から、2016年の「日本・イタリア修好通商条約締結150周年」、2015年の「ミラノ万博(参考資料2)」まで幅広く議論、多くの事案について一致をみた。

【日本・イタリア首脳会談(概要)】
(外務省発表のものを、Qnewニュースがまとめたものです)

<総論>
・友好関係を確認するとともに、レンツィ首相から安倍総理に訪問招請があり、安倍総理は早い機会に訪問したいと回答。
・2016年は日本・イタリア修好通商条約締結150周年にあたり、これを契機に、さらに両国間の交流を拡大し、信頼関係を一層強化していくことで一致。
・安倍総理が、来年6月、ミラノで開催される万博において和食の素晴らしさを発信したいと発言。これに対し、レンツィ首相から、和食はイタリアでもブームであると発言。「食」での協力を進めることで一致。
・日本EU・EPAに関して、交渉の推進を支持することで一致。

<ウクライナ情勢について>
・G7として連携、協力していくことで一致。

【参考・イタリア】
地中海に面したヨーロッパの共和国。
国土面積は、日本の約5分の4で、人口は約6千万人。
キリスト教徒(カトリック)が、国民の約80%を占める。
言語はイタリア語。
EUのメンバーで、G8のひとつ。

【参考・核セキュリティ・サミット】
プルトニウムやウランなどがテロに使われないよう、核の安全や保全の確保を目的とした国際会議。
2009年4月、オバマ・アメリカ大統領が、核テロは地球規模の安全保障における最大の脅威とし、核セキュリティ・サミットを提唱。

2010年4月、ワシントン(アメリカ)において、47ヵ国と3国際機関が参加し、第1回の核セキュリティ・サミットが開催された。
以降2年毎に開催されている。

【参考資料1・FTA・EPA】
物品の関税、制限的な通商規則などをなくすための国際協定。
日本は、これまでにタイ、インドネシア、インド、シンガポール、メキシコ、マレーシア、チリ、ブルネイ、ASEAN、フィリピン、スイス、ベトナム、ペルーの13ヵ国・地域と締結済み。
現在、カナダ、オーストラリア、EUと交渉中。

なお、日本では、FTA(自由貿易協定、Free Trade Agreementの略)と、EPA(経済連携協定)は同語として使われる。
EPAは、FTAで行っている内容に、「投資環境の整備」や「知的財産保護の強化」などの加えた協定。
ところが、近年、FTAが知的財産等の保護などの分野も取り扱うようになり、中身が同様のものとなった。

<日本EU経済連携協定(EPA)交渉・経緯>
・2013年3月25日、日EU首脳電話会談で、EPA交渉開始を決定。
・2013年4月14日~19日、ブリュッセルにおいて、第1回交渉会合を開催。
・2013年6月24日~7月3日、東京において、第2回交渉会合を開催。
・2013年10月21日~25日、ブリュッセルにおいて、第3回交渉会合を開催。
・2014年1月27日~31日、ブリュッセルにおいて、第4回交渉会合を開催。

【参考資料2・ミラノ国際博覧会(ミラノ万博)】
2015年5月1日から10月31日まで、イタリア・ミラノで開催予定の総合・国際博覧会。
テーマは、「地球に食料を、生命にエネルギーを」。
140ヵ国が参加予定。
日本政府も公式参加する予定(日本館を出展)で、和食や日本の食文化、食器や調理器具等の魅力をアピールする。

ニュースINDEX.2014年3月③
★政治・国際
『イタリア』

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