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タイ、軍が全統治権を掌握

2014年5月22日、タイのプラユット陸軍司令官らがテレビ会見を行い、全統治権を掌握したと発表。

5月20日に戒厳令が敷かれたあと、与党、野党、市民グループの各派が招集され、対話が行われたが、一致点を見出せませんでした。
これを受け、軍が動いた形です。

テレビ会見で、
・国軍司令部、陸軍、海軍、空軍、警察は、全統治権を掌握した。
・国民はこれまで通りの生活を送り,公務員は通常通り勤務してほしい。
・外国人については、「国家平和秩序維持委員会」が保護し、外国及び国際機関との関係は、これまで通りの関係を維持する。
・王室への忠誠も、これまで通りである。
と説明しました。

■タイ:政変までの経緯
2013年11月、タクシン元首相の恩赦や帰国を可能とする大赦法案が、国会で強行可決されたことで、国民が反発。
   
インラック首相を支持しないグループが、半年間にわたり、反政府デモを繰り返しました。
 
2014年5月7日、タイ憲法裁判所が、インラック首相が3年前に行なった政府高官人事について、憲法に違反したものであると認定。
憲法裁判所の判決により、インラック氏は首相を失職しました。
その後、インラック氏を支持するグループと、支持しないグループの対立が激しくなり、タイ国内が混乱状態に陥りました。
  
この状況を受け、2014年5月20日、軍がタイの戒厳令法に基づき、戒厳令を発出しました。
戒厳令発出後、タイの各派が集まり、対話が行われましたが、一致点を見出せませんでした。
   
2014年5月22日、軍部が全統治権を掌握しました。

ニュースINDEX.2014年5月③
★政治・国際
『タイ』
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