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第22回・日本EU首脳協議、行われる

2014年5月7日(現地時間)、ベルギー・ブリュッセルで、第22回・日本EU定期首脳協議が開催された。

経済、安全保障、地域情勢などについて協議が行なわれ、多くの課題で意見の一致をみた。

【第22回・日本EU定期首脳協議(概要)】
(外務省発表をまとめたものです)

<日本とEUの今後の協力について>
・経済、安全保障、グローバルな利益の増進の3つの分野で、協力を促進することで一致。
・日本・EU経済連携協定締結の重要性で一致。
・日本の「積極的平和主義」について、EUが支持を表明。
・ソマリア沖海賊対策などで、連携強化を確認。
・安倍総理が、本年9月に開催する「女性が輝く社会に向けたシンポジウム」に、EUの協力を要請。
・第1回・日本EU宇宙政策対話を東京で開催すること、日本EUサイバー対話を立ち上げることで一致。
・交流促進のため、「留学フェア」を支援することで一致。
・日本EU戦略的パートナーシップ協定締結の重要性を確認。

<地域情勢について>
・ウクライナ問題について、EUは「ロシアとの対話」、「ウクライナの安定化」の2点が、特に重要であると発言。
・北朝鮮の拉致問題について、協力していくことで一致。
・アフリカとの対応についても、連携を強化していくことで一致。

【参考・EU(欧州連合、European Union)】
欧州連合条約に基づき、経済通貨統合、共通外交・安全保障政策、警察・刑事司法協力など幅広い分野で、協力を進めているヨーロッパの政治・経済統合体。
現在(2014年3月時点)の加盟国は、28ヵ国。
加盟国の総人口は、約5億人(2012年)。

1952年に、フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、ベルギー、ルクセンブルクによって設立された欧州石炭鉄鋼共同体が起源。
その後、多方面の分野についても協力関係を進展させるとともに、加盟国も増加した。
1999年には、統一通貨「ユーロ」を導入した(紙幣等の流通は2002年から)。

<現加盟国(28ヵ国)2014年3月現在>
ベルギー、ブルガリア、チェコ、デンマーク、ドイツ、エストニア、アイルランド、ギリシャ、スペイン、フランス、クロアチア、イタリア、キプロス、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルク、ハンガリー、マルタ、オランダ、オーストリア、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、スロベニア、スロバキア、フィンランド、スウェーデン、イギリス

【参考・日本・EU経済連携協定(EPA)】
EPA(経済連携協定)は、物品の関税、制限的な通商規則、投資環境の整備や知的財産保護の強化など、通商上の障壁を取り除くための国際協定。
日本とEUは、2013年3月に行われた日本・EU首脳電話会談で、EPA交渉を開始するが決定し、以降、2014年4月までに5回の交渉が行なわれている。

【参考・EPA/FTA】
FTA(自由貿易協定)は、物品の関税、制限的な通商規則など、通商上の障壁を取り除くための国際協定。
EPA(経済連携協定)は、FTAで行っている内容に「投資環境の整備」や「知的財産保護の強化」などの加えた協定。

ところが近年、FTAが知的財産等の保護などの分野も取り扱うようになり、EPAとFTAは、内容が変わらない国際協定になった。
そのため、日本ではFTAとEPAを、同様のものとして取り扱っている。
なお、日本は、これまでにタイ、インドネシア、インド、シンガポール、メキシコ、マレーシア、チリ、ブルネイ、ASEAN、フィリピン、スイス、ベトナム、ペルーの13ヵ国とEPA/FTAを締結済み。

ニュースINDEX.2014年5月①
★政治・国際
『EU』

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