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ノーベル生理学・医学賞に大村智氏 2015年10月5日、スウェーデンのカロリンスカ研究所が、2015年のノーベル生理学・医学賞を、ウィリアム・キャンベル（アメリカ・ドリュー大学教授）、大村智（北里大学名誉教授）、トゥ・ヨウヨウ（中国伝統医学研究院教授）の3人に授与すると発表。 キャンベル氏はアイルランド出身、大村氏は日本、トゥ・ヨウヨウ氏は中国出身。 授与は、キャンベル氏と大村氏が「回虫寄生虫が原因の感染症に対する治療法」、トゥ・ヨウヨウ氏が「マラリアに対する治療法」発見の功績に対して。 これにより、日本人のノーベル賞・受賞者は21名となった。 （南部陽一郎氏と中村修二氏はアメリカ国籍。ノーベル財団の公式発表も2人についてはアメリカ人としている） ＜大村智（おおむら さとし）＞ 山梨県韮崎市出身の80歳。 山梨大学を卒業後、都立高教諭に。 その後、北里研究所に勤務。 1975年、静岡県内のゴルフ場近くの土壌から、寄生虫や昆虫をまひさせる機能を持つ物質「エバーメクチン」を発見。 この物質の化学構造を改良し、米製薬大手メルクと動物向けの薬「イベルメクチン」を開発。 のちに、この薬は「オンコセルカ症」の治療薬として、非常に有効であることが判り、オンコセルカ症の治療薬としても使用されている。 ＊オンコセルカ症は線虫の幼虫が目に侵入して発症し、重症化すると失明を引き起こす。 |
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