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フィリピンと多くの課題で意見一致

2015年6月4日、安倍総理が、東京・迎賓館で国賓として来日中のベニグノ・アキノ3世・フィリピン大統領と首脳会談を行なった。

外務省によると、会談は安全保障、経済協力、南シナ海問題、北朝鮮問題、国際会議や国連改革などにつてい話し合い、多くの課題で意見の一致をみた。

【日本・フィリピン首脳会談(概要)】
(外務省発表をまとめたものです)
<政治・安全保障関係について>
・安倍総理が、国会に提出している「平和安全法制」について説明。
・防衛装備移転に関する協定の交渉を開始することで一致。
・海洋領域認識能力の更なる強化に向けて、引き続き協力を行っていくことで一致。
・安倍総理が、ミンダナオの永続的な和平について、支持、支援を表明。これに対しアキノ大統領が、日本の支援に謝意を表明。

<経済・交流について>
・安倍総理が、フィリピンの「南北通勤鉄道事業」について、日本の資金と技術を積極的に活用して協力することを伝えた。また、マニラの耐震橋梁とダバオのバイパスの整備に、340億円の支援を伝えた。これに対し、アキノ大統領が各事業への日本の支援に、感謝の意を表明した。
・来年の国交60周年に向け、両国の交流を一層促進していくことで一致。

<南シナ海問題について>
・アキノ大統領が、南シナ海問題に対し、G7が声明を発出したことに感謝の意を表明。
・アキノ大統領が、法の下で平和的解決を求めていること、国際的な仲裁手続きを活用していること、法的拘束力のある行動規範の策定を望んでいることを説明。
・安倍総理が、南シナ海における中国の大規模な埋立てや拠点構築などの一方的な現状変更に、深刻な懸念を表明。また、各国と連携して「法の支配」実現に向け努力すること、フィリピンの仲裁手続き活用に支持を表明した。

<北朝鮮問題について>
・安倍総理が、北朝鮮の核ミサイル問題について、引き続き緊張感が高い状態にあること、また、拉致問題があることを説明。これに対し、アキノ大統領が日本の立場を支持し、拉致問題について支援するとの姿勢を示した。

<国際会議、国連について>
・安倍総理が、今年、フィリピンで開催されるAPECの成功に向け、全面的な協力を表明。また、安保理改革での協力を要請。これに対し、アキノ大統領が日本の協力に謝意を表明するとともに、国連安保理改革における日本の立場を支持することを表明した。
シークザジパング
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『フィリピン』
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