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WHO、検討するもPHEICでは無い

2015年6月16日、WHO(世界保健機関)が、韓国で感染が広がっているMERS(中東呼吸器症候群)について、緊急委員会を開催し、検討を行なった。
(委員会での結論については、翌17日、WHOメディアセンターから声明として発表)

発表された声明によると、韓国の患者から得られたウイルスは、中東から得られたウイルスと比べて、いかなる重大な変異も起こしていないとの結論に。
(中東で発生したものと同じウイルス)

また、現時点では、「国際的な公衆衛生上の脅威となる緊急事態(Public Health Emergency of International Concern:PHEIC)」の条件は満たしていないと判断した。

*WHOの判断は、日本の感染症危険情報発出の目安となっている。
*16日に緊急委員会が開催され、MERSの感染状況が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」に該当するかどうかを検討する段階に入っているため、感染症渡航情報を発出するレベルに入っている。

<感染症危険情報>
新型インフルエンザなど、危険度の高い「感染症に関する」渡航情報。
感染症の発生初期の段階では、基本的に「広域情報」及び「スポット情報」により、一般的な注意喚起が行われます。
世界保健機関(WHO)による勧告や、発生国の感染状況などを総合的に勘案して、「感染症危険情報」が発表されます。
なお、感染症危険情報は、3つのレベルに分かれています。

・感染症危険情報(3つのレベル)発出の目安
WHO勧告(PHEICなど)の発出が検討される場合…不要不急の渡航については、延期も含め検討してください。

WHO勧告(PHEICなど)の発出された場合…不要不急の渡航は延期してください。

パンデミックの危険に達した場合…目的のいかんを問わず、渡航を自粛してください。

*感染症危険情報それ自体には、渡航・滞在を制限するような強制力はありません。
*感染症危険情報が出ていない国・地域も安全とは限りません。

ニュースINDEX.2015年6月⑤
★社会・国際
『WHO・MERS』
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