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インドでデング熱が流行、注意を

2015年9月24日、外務省が、インドにおけるデング熱の流行について、海外安全情報(スポット情報)を発表。

9月に入り、インド各地においてデング熱感染者の報告数が急増しています。
特に、カルナタカ州、ケララ州、タミル・ナド州、アルナーチャル・プラデシュ州、アンドラ・プラデシュ州、マハーラーシュトラ州、デリー準州、パンジャブ州、テランガナ州、グジャラート州などで多く報告されています。
      
インドに渡航される方は、デング熱に注意を。
     
【デング熱】
デング熱は、デングウイルスによる感染症で、ウイルスを持ったネッタイシマカやヒトスジシマカに刺されることで感染します。
ネッタイシマカやヒトスジシマカはヤブ蚊の仲間で、日本にも生息しています。
感染には、必ず蚊が媒介し、ヒトからヒトに直接感染することはありません(蚊媒介性)。
        
蚊に刺されてから2~14日(多くは3~7日)の潜伏期間の後、およそ2~4割の人に発症します。
突然の高熱で発症することが多く、頭痛、眼窩痛(眼の奥の痛み)、体の痛み、関節の痛み、全身倦怠感などを伴うことがあります。
また、発症後3~4日目頃に解熱とともに胸部、体幹から始まる発疹が出現することがあります。
        
ほとんどの場合、輸液療法と解熱鎮痛薬投与といった対症療法で、発症後1週間程度で自然に軽快しますが、まれに血漿の漏出や出血傾向を主症状とするデング出血熱に移行します。
その時点で適切な処置をされなければ、ショック症状を示す、デングショック症候群と呼ばれる状態(重症化デング)に移行し、ごくわずかな割合ですが、死に至ることもあります。
         
デング熱には特効薬がなく、一般に対症療法が行われます。
蚊に刺されて発熱が続くなど、デング熱を疑う症状が現れた場合には、医療機関への受診をお勧めします。
       
<予防方法>
ワクチンや予防内服薬はなく、蚊に刺されないようにすることが唯一の予防方法です。
・外出時には、長袖、長ズボン、靴下などの着用により肌の露出を少なくし、肌の露出した部分には昆虫忌避剤(虫除け剤)を使用する。
・室内でも、電気蚊取り器、蚊取り線香、殺虫剤、蚊帳(かや)等を効果的に使用する。
・規則正しい生活と十分な睡眠、栄養をとることで抵抗力をつける。

ニュースINDEX.2015年9月⑥
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