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2017年の桜開花、九州で早い

2017年の桜は、九州で平年より開花が早く、それ以外の地域は平年並となる見込みです。
(10月12日時点での開花予想)
      
桜の花芽は、前年の夏に出来、秋になると短日・低温を受け、休眠に入ります。
一定期間、低温にさらされると、花芽は休眠から目覚めます(休眠打破)。
休眠から覚めた後、気温が高くなると成長を始め、そして、開花します。
    
10月11日、気象庁は「ラニーニャ現象が発生しているとみられる」と判断し、冬まで続く可能性が高いと発表しました。
ラニーニャ現象が発生すると、冬季は西高東低の気圧配置が強まり、気温が低くなる傾向にあります。
   
冬季の気温が低くなると、休眠打破が早くなるため、休眠打破の早晩が開花の早晩を決める地域(九州など)は、平年より開花が早くなります。
       
一方、休眠打破と2月以降の気温の両方が大きな影響を及ぼす地域や、2月以降の気温の推移が開花を決める地域(北日本など)は、平年並の開花となる見込みです。
          
*Qnewニュースが行なった開花計算では、九州地区の開花が4日~6日早くなる見込みです。
*開花予測では、休眠打破は8℃以下の時間が900時間必要、開花に必要な積算時間を平均気温で360℃として計算。
       
<日本における桜の開花>
桜の開花は、秋から春にかけての気温の違いにより、大きく3つの区域に分かれます。
       
1、休眠打破の早晩が、開花の早晩を決める地域
元々、冬場の気温が高いため(休眠打破したあとは、開花まで順調に進むため)、休眠打破の早晩が開花に大きな影響が与える地域。
九州南部や九州北部の一部など。
     
2、休眠打破の早晩と、2月以降の気温の推移の両方が大きな影響を与える地域
九州北部の一部、中国、四国、近畿、東海、関東、北陸など。
     
3、2月以降の気温の推移が、開花を決める地域
冬場の気温が低いため、休眠打破は毎年1月半ばまでに終了しており(休眠打破の早晩が、開花の早晩に影響しない)、2月以降の気温の推移が開花を決める地域。
北日本、長野、新潟など。

ニュースINDEX.2016年10月③
★観光・国内
『桜』


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