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各地で十日夜、行われる

2016年11月9日、旧暦の10月10日(十日夜)にあたるこの日、各地で月見や田の神様に感謝する行事が行われた。
         
今年の十日夜は、冬型の気圧配置の天気となり、日本海側で雪または雨となったが、太平洋側は晴れて、十日夜の月が夜空に輝いた。
なお、十日夜の行事は、前後の土日に行う地域もあります(今年の場合は11月6日や11月13日など)。
       
【十日夜(とおかんや)】
旧暦10月10日に、東日本を中心に行われている収穫祭や月見祭のこと。
西日本の「亥の子」と呼ばれる祭りにあたる。

稲の収穫作業(刈り取り、乾燥、脱穀)が終わり、田んぼの神様が山に帰る日とされている。
そのため、収穫に感謝し翌年の豊穣を祈って、今年取れた新米で餅をつき、ぼた餅をお供えすると共に、子供たちが村中をまわり「十日夜の民謡」を唄いながら、わら鉄砲で地面を叩く。
      
わら鉄砲には、モグラやネズミを追い払うという実用的な面があり、子供たちにはぼた餅やお菓子などが振る舞われる。
これが、一般的な十日夜の行事である(神送りの行事)。

また、十五夜、十三夜とともに名月の日とされ、月見も行われます。
長野県などでは田んぼを見守ってくれた「かかし」を庭にとり込み、お供えをし、月見を行う。
    
農家にとっては、十五夜、十三夜は秋の農繁期にあたり、ゆっくりと月見をすることも出来ません。
その代わりに、この十日夜に月見を行います。

その他、地域により、いろんな行事が行われます。
月見以外の行事も多いことから、月齢に関係なく新暦の11月10日に祭りを行う地方も多いのが特徴です。

*十日夜の行事は、東日本(埼玉、群馬、長野、山梨)を中心に行われていますが、西日本(京都・長岡京市など)でも行なわれているところがあります。

<十日夜の民謡>
「とうかんや、とうかんや、イネコノぼたもち、生でもいいから持ってこい」
「とうかんや、とうかんや、大根もほきろ、菜もほきろ」
「とおかんや、とおかんや、とおかんやの藁でっぽう、夕めし食って、ぶっ叩け」
など。
     
*十日夜の民謡は、その地域より「とうかんや、とうかんや」のあとの歌詞が異なります。節はほぼ同じです。

ニュースINDEX.2016年11月②
★風物詩・国内
『月見』


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