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IMFC、世界経済の下方リスクは増加している

2016年4月16日(現地時間)、アメリカ・ワシントンD.C.で開催されていた第33回IMFC(国際通貨金融委員会)が閉幕。

日本からは麻生太郎・財務大臣が出席し、世界経済について議論が行なわれた。
終了後、発表された「コミュニケ」によれば、世界経済について、緩やかな拡大を続けているとしたうえで、下方リスクは増加しているとした。
*コミュニケ…会議の経過、内容を公表する声明書。

【第33回IMFC・コミュニケ(概要)】
(ミュニケのポイントをまとめたものです)
・世界経済は緩やかな拡大を続けている。
しかし、昨年10月以降、世界経済の下方リスクは増加している。
・すべての国において、成長に配慮した財政政策が必要である。
・インフレ率が目標を下回る先進国では、緩和的な金融政策を継続すべきである。金融政策のみで目標が達成できない場合は、他の政策を行う必要がある。
          
・資源輸出国と低所得途上国は、経済の多様化を促進する政策の実施が必要である。
・金融システムの強靭性を高めるため、これまでに合意した金融改革の実施は、引き続き重要である。
・あらゆる形態の保護主義と通貨の競争的な切り下げの回避を再確認する。
        
・IMFに対して、グローバル金融セーフティ・ネットの探求を求める。
・IMFに対して、新興途上国市場のリスク回避のため、助言の提供を求める。
・IMFは、移民や世界的な感染症のような、非経済的要因に対処する国への支援を用意すべきである。
・IMFに対し、不正な資金の流れに対処する制度強化を支援するよう勧める。
         
・次回IMFC会合は、2016年10月7日~8日にワシントンD.C.において開催する。

【IMF国際通貨金融委員会(IMFC)】
国際通貨及び金融システムに関する問題を検討する委員会。
検討した問題や結論について、IMF総務会に勧告する。
IMF理事選出国から1名ずつ、計24名の委員(大臣クラス又は代理)で構成されている。
1999年に、それまであったIMF暫定委員会を常設化し、改編することにより、設立した。
2000年4月に第1回会合が開催され、以降、春と秋の年2回開催されている。

ニュースINDEX.2016年4月④
★政治・国際
『IMFC』

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