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ASEAN、国際法に沿った解決を支持

2016年9月7日、ラオス・ビエンチャンで、日本・ASEAN首脳会議が開催された。
     
日本・ASEAN首脳会議は、日本とASEAN10ヵ国の首脳による会合。
2016年は、ラオスのトンルン・シースリット首相が議長を務めた。
       
外務省によると、会合は協力関係、安全保障、国際情勢を中心に話し合った。
協力関係では、安倍総理が引き続き、地域の金融安定に貢献していくと発言。
さらに、陸の東西・南部経済回廊、海洋のASEAN経済回廊など連結性を中心に、インフラ整備を推進すると発言。
これに対し、ASEAN側が、長年にわたる日本の協力に感謝を表明。
          
安全保障では、安倍総理が「積極的平和主義」の下、国際社会の平和と安定に貢献していくと発言。
さらに、テロに屈しない強靱なアジアの実現に向けて、今後3年間で450億円の支援、2000人規模の人材育成を行うと述べた。
これに対し、ASEAN側が、「積極的平和主義」による日本の貢献を評価すると応じた。
      
国際情勢では、南シナ海問題について、安倍総理が仲裁判断に従う、平和的解決に期待を表明。
これに対し、ASEAN側が、国際法に沿った紛争の平和的解決を支持すると応じた。
また、北朝鮮問題について、ASEAN側が、北朝鮮のミサイル開発に対する懸念、安保理決議遵守の重要性や六者会合の早期再開への期待、拉致問題を含む日本の懸念を共有すると発言した。
     
<参考:仲裁判断>
2016年7月12日に、オランダ・ハーグの仲裁裁判所が下した、南シナ海紛争について最終的な判断(判決)。
・中国の主張(南シナ海のほぼ全域に中国の主権が及ぶ)は、法的な根拠が無い。
・中国が実効支配している南沙諸島は、満潮時は海面下となる「低潮高地」や岩であり、排他的経済水域(EEZ)や大陸棚は認められない。
・中国による、フィリピンのEEZ内での漁船妨害や人工島造成は、フィリピンの主権を侵害している。

ニュースINDEX.2016年9月②
★政治・国際
『ASEAN』

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