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世界遺産推薦書提出を閣議了解

2017年1月20日、閣議で、2018年の世界遺産登録を目指す「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」と「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」について、ユネスコ世界遺産センターへの推薦書提出を了解した(閣議了解)。
      
これにより、この2つの候補の世界遺産推薦書(正式版)が、ユネスコ世界遺産センターに提出されることとなった。
長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産は、長崎県と熊本県にある教会、キリスト教に関わる史跡で構成され、世界文化遺産登録を目指している。
         
奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島は、鹿児島県の奄美大島と徳之島、沖縄県の沖縄島北部と西表島の4つの地域からなる、極めて重要な自然の生息・生育地を包含した地域で、世界自然遺産登録を目指している。
          
*世界遺産登録…「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」に基づく「世界遺産一覧表」への記載をいう
          
【長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産】
大浦天主堂(長崎市)など、長崎県と熊本県にある教会、キリスト教に関わる史跡で構成されている。
構成資産は、原城跡、平戸の聖地と集落(春日集落と安満岳)、平戸の聖地と集落(中江ノ島)、天草の﨑津集落、外海の出津集落、外海の大野集落、野崎島の集落跡、頭ヶ島の集落、奈留島の江上集落、久賀島の集落、黒島の集落、大浦天主堂。
      
当初、2016年の世界遺産登録を目指していたが、イコモス(世界遺産委員会の諮問機関)の中間報告が厳しい内容であったため、一旦、取り下げて見直しを行ない、2018年の世界遺産登録を目指すことになった。
また、タイトルも「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」から、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」に変更された。
      
【奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島】
日本列島の南端部に、約1200kmにわたって弧状に点在する琉球列島の一部であり、鹿児島県の奄美大島と徳之島、沖縄県の沖縄島北部と西表島の4つの地域からなる、世界自然遺産の候補地。
       
同地域は、イリオモテヤマネコ、アマミノクロウサギ、ヤンバルクイナなど、国際自然保護連合のレッドリストの絶滅危惧種86種を含む陸生動植物の生息・生育地である。
世界的にみても、生物多様性の生息域内保全にとって、極めて重要な自然の生息・生育地を包含した地域である。
       
2017年1月20日の閣議で、ユネスコに世界遺産として推薦することを閣議了解。
2017年2月1日まで ユネスコ世界遺産センターへの世界遺産推薦書提出し、2018年の世界自然遺産登録を目指している。
     
*参考…農林水産省「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島の世界自然遺産への推薦について」

ニュースINDEX.2017年1月②
★社会・国際
『世界遺産』


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