米大統領の承認・無効決議案、廃案
2017年12月18日(日本時間19日)、国連・安全保障理事会(ニューヨーク)において、アメリカ大統領の承認を無効とする決議案が、アメリカの拒否権で廃案となりました。
12月6日、アメリカのトランプ大統領が、エルサレムをイスラエルの首都と承認しました。
決議案(エジプト提出)は、このアメリカの決定は無効であるとするもの。
決議案は安保理の採決にかけられ、アメリカ以外の14ヵ国(日本も含む)は賛成しましたが、アメリカが拒否権を発動した結果、廃案となりました。
<エルサレム問題>
エルサレムの帰属をめぐる問題。
イスラエルのパレスチナ自治政府にある都市・エルサレムは、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、それぞれの聖地です。
1947年、国連パレスチナ分割決議により、国連管理下の国際都市とするよう決められましたが、1950年、イスラエルがエルサレムを首都と宣言しました。
国際社会は、エルサレムをイスラエルの首都と認めず、各国の大使館はイスラエルのテルアビブに置かれています。
2017年12月6日、アメリカのトランプ大統領が、エルサレムをイスラエルの首都と承認。
在イスラエル米国大使館を、エルサレムに移転する大統領布告を発出しました。
現在、この大統領布告を受け、イスラム諸国では反発が強まっています。
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国連本部:©Jens Junge |
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