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国連総会は採択、米の承認・無効決議

2017年12月21日(日本時間22日)、国連総会(ニューヨーク)において、アメリカ大統領の承認を無効とする決議案が、賛成多数で採択されました。
       
12月6日、アメリカのトランプ大統領が、エルサレムをイスラエルの首都と承認しました。
決議案は、このアメリカの決定は無効であるとするもの。
       
国連総会で採決にかけられ、賛成(日本を含む)が128ヵ国、反対は9ヵ国、棄権が35ヵ国となり、採択されました。
      
なお、18日に開かれた国連・安全保障理事会では、決議案はアメリカの拒否権で廃案となっています。
    
<エルサレム問題>
エルサレムの帰属をめぐる問題。
イスラエルのパレスチナ自治政府にある都市・エルサレムは、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、それぞれの聖地です。
      
1947年、国連パレスチナ分割決議により、国連管理下の国際都市とするよう決められましたが、1950年、イスラエルがエルサレムを首都と宣言しました。
   
国際社会は、エルサレムをイスラエルの首都と認めず、各国の大使館はイスラエルのテルアビブに置かれています。
    
2017年12月6日、アメリカのトランプ大統領が、エルサレムをイスラエルの首都と承認。
在イスラエル米国大使館を、エルサレムに移転する大統領布告を発出しました。
       
2017年12月18日、国連・安全保障理事会において、アメリカ大統領の承認を無効とする決議案が、アメリカの拒否権で廃案となりました。
   
2017年12月21日、国連総会において、アメリカ大統領の承認を無効とする決議案が、賛成多数で採択されました。
       
現在、この大統領布告を受け、イスラム諸国では反発が強まっています。

ニュースINDEX.2017年12月③
★政治・国際
『国連』
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国連本部:©Jens Junge


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