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2017東京の桜開花予想、3月26日

Qnewニュースの2017東京ソメイヨシノ開花予想は、平年と同じ、3月26日。
(第2回目の開花予想、2月1日現在)
      
桜(ソメイヨシノ)の花芽は、前年の夏に出来、秋になると短日・低温を受け、休眠に入ります。
一定期間、低温にさらされると、花芽は休眠から目覚めます(休眠打破、1月から2月頃)。
休眠から覚めた後、気温が高くなると花芽は生長を始め、そして、開花します。
       
このため、桜の開花は、前年秋から春にかけての気温の推移により決まります。
東京では、早い年は3月中旬に開花し、遅い年は4月上旬の開花となります。
     
2017年の東京の桜は、昨年12月以降の気温高めの影響で、花芽の休眠打破が平年より6日遅くなる見込み。
休眠打破は遅くなるが、3月の気温が高い見込み(気象庁の3ヵ月予報)で、花芽の生長は早く、開花は平年と同じ3月26日になる予想。
(計算式は下記に)
      
なお、満開(見頃)は、開花から6日後の4月1日で、満開は4月5日まで続く予想。
       
*休眠…活動を止め、成長を停止すること。
*Qnewニュースが2016年10月6日に発表した第1回目の開花予想も、平年と同じ3月26日

【計算式・2017年の東京】
<計算の前提条件>
・開花までに必要な積算温度は、立春(基準日)から約360℃(平均気温)…①。
・休眠打破に必要な低温(8℃以下)時間は、900時間。
・2016年12月の気温は平年より1.3℃高い(気象庁の観測値)。
・2017年1月の気温は平年より0.6℃高い(気象庁の観測値)。
・2017年2月の気温は平年並と仮定(気象庁の3ヵ月予報より)。
・2017年3月の気温は、平年より1.0℃高いと仮定。(気象庁の3ヵ月予報を参考に推測)。
・立春(2月4日)を、積算温度計算の基準日(平年)とする。
     
<2017年の休眠打破>
・Qnewニュースでは、気温が1℃低いと1日当たり2時間、8℃以下の時間が増加すると計算。逆に気温が1℃高いと、1日当たり2時間、8℃以下の時間が減少すると計算した。
・2016年12月の気温は平年より1.3℃高いため、これによる休眠打破の遅れは、
31日×1.3℃×2時間=80.6時間…②
・2017年1月の気温は平年より0.6℃高いため、これによる休眠打破の遅れは、
1月(31日)×0.6℃×2時間=37.2時間…③
・2017年2月の気温は平年並のため、2月の気温による休眠打破の遅れは無い。
       
2017年の桜の休眠打破の遅れは(②+③)、
80.6時間+37.2時間=117.8時間…④
■2017年は、117.8時間分、休眠打破が遅くなる
       
・8℃以下の時間(1月~2月)は、1日24時間のうち21時間…⑤
     
<休眠打破が遅くなる日数(④÷⑤)>
117.8時間÷21時間=5.6
約6日、平年の基準日(立春の2月4日)より遅くなり、2017年の積算温度を計算する基準日は2月10日。
(計算上は、この日から桜の花芽が生長を始める)
     
<2月の積算温度>
・2月気温を平年並(5.7℃)と推測。
基準日(2月10日)から2月末までの日数は19日(2月10日~2月28日の日数)
・2月の積算温度は、5.7℃×19日=108.3℃…⑥

<3月に必要な積算温度(①ー⑥)>
360℃ー108.3℃=251.7℃…⑦

・3月の気温を平年より1℃高いと推測。
8.7℃(3月の平年値)+1℃=9.7℃(2017年3月の予想気温)…⑧
         
<3月の開花に必要な日数(⑦÷⑧)>
251.7℃÷9.7℃=25.9
計算上の東京の桜開花日は3月26日。

*これは、あくまで計算上の予想日で、今後の天候などに左右されます
(気温の推移が変わってくれば、大きく開花日が変わってきます)
*満開は、開花の約1週間後
(満開まで2週間以上掛かる年もあれば、2日で満開になる年も。天候に左右されます)
*満開の期間は約5日

【開花まで生理と開花予想】
<桜の開花>
1、桜の花芽は、前年の夏に出来ます。

2、秋になると、花芽は、短日・低温を受け、休眠に入ります。
(休眠…活動を止め、成長を停止すること)

3、花芽は、一定期間、低温にさらされると、この休眠から目覚めます(休眠打破、1月から2月頃)

4、花芽は休眠から覚めたあと、気温が高くなると成長を始め、そして、開花します。

<桜の開花予想>
桜の花芽が休眠打破した日を計算し、それ以降の気温を予想し、開花日を予測します。
*ソメイヨシノの場合、休眠打破に8℃以下の気温が800時間~1000時間必要です。
*低い気温(4℃以下)であれば、必要とされる時間が短縮されます。
       
開花まで、どれくらい掛かるかは、休眠打破したあと、積算温度や積算時間で計算します。
*積算温度:一日の平均気温の和(あるいは最高気温の和)。
*積算時間:一定温度以上の時間の和。ex、8℃以上の時間が計300時間など。

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