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沖ノ島、イコモスの評価は記載

2017年5月5日、イコモスが、宗像・沖ノ島と関連遺産群について、記載とする評価を、ユネスコ世界遺産委員会に勧告した。
      
外務省によると、イコモスの勧告は、推薦していた8つの構成資産の内、沖ノ島、小屋島、御門柱、天狗岩の4つのみが、世界遺産への記載について適当とするもの。
     
構成資産のうち、宗像大社沖津宮遙拝所、宗像大社中津宮、宗像大社辺津宮、新原・奴山古墳群の4つは除かれた。
      
この勧告を踏まえ、 7月2日から7月12日まで、ポーランド・クラクフで開催される第41回・世界遺産委員会において、世界遺産一覧表への記載の可否が決定される。
       
*世界遺産委員会…ユネスコの世界遺産に関する委員会。世界遺産条約締約国総会で選出された21ヵ国からなり、決定は過半数の国の出席し、投票数の「3分の2以上」の賛成が必要
       
【イコモス】
イコモスは、世界遺産委員会の諮問機関。
世界遺産を目指す遺産について、調査・評価を行う。
評価は、以下の4つに分かれる。
        
1、記載…世界遺産一覧表に記載すべきもの。
     
2、情報照会…追加情報の提出を求めた上で、次回以降に再審議。
     
3、記載延期…より綿密な調査や推薦書の本質的な改定が必要なもの。
       
4、不記載…世界遺産の登録記載にふさわしくないもの。
       
*世界遺産委員会でも、同様の評価を行い、登録の可否を決定する
*委員会で不記載決議となった場合、例外的な場合を除き、再推薦は不可となる
      
【宗像・沖ノ島】
沖ノ島(福岡県宗像市)は、九州から北へ約60km、玄界灘に浮かぶ孤島。
       
宗像大社の神領で、神の島と呼ばれ、島全体が御神体である。
4世紀後半頃から、この島で祭祀が行われ、多数の出土遺物が発見されている。
なお、出土した8万点は国宝に指定されている。
    
2016年、「宗像・沖ノ島と関連遺産群」として、世界遺産への登録を目指し、ユネスコに推薦書が提出された。

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