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TPP11協定、12月30日に発効

2018年10月31日、茂木・経済再生担当大臣が記者会見し、TPP11協定が12月30日午前0時に発効すると発表。
 
TPP11協定は、環太平洋地域の国々で進めている経済連携協定。
2017年11月10日、ベトナムのダナンで行われたTPP閣僚会合において、11ヵ国によるTPP交渉が大筋合意。
     
今年3月8日、チリのサンティアゴにおいて、TPP11協定の署名が行われました。
   
茂木大臣によると、10月31日、オーストラリアが国内手続きを完了し、国内手続きを完了した署名国が過半数(6ヵ国)となりました。
  
TPP11協定は、過半数の署名国が国内手続完了した後60日で発効することになっています。
このため、12月30日のTPP11協定発効が決まりました。
    
*10月31日までに国内手続きを完了したのは、メキシコ、日本、シンガポール、ニュージーランド、カナダ、オーストラリアの6ヵ国です

【TPP】
環太平洋地域の国々で進めている経済連携協定。
環太平洋パートナーシップ(Trans-Pacific Partnership)協定の略。
         
太平洋を取り囲む国々の間で、モノやサービス、投資などが出来るだけ自由に行き来できるよう、各国の貿易や投資の自由化やルール作りを進めるための国際条約。

<経緯>
2005年6月、シンガポール、ブルネイ、チリ、ニュージーランドの4ヵ国の間で、環太平洋戦略的経済連携協定(TPSEP)が調印され、2006年5月に発効しました。
       
この4ヵ国で発行した環太平洋戦略的経済連携協定に、アメリカなどが参加表明し、2010年3月から拡大交渉会合が始まった。
拡大交渉で、TPSEPを進化・発展させ、調印を目指したのが、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)です。
       
2013年3月、安倍総理がTPP交渉への参加を表明し、日本は同年7月からTPP交渉会合に参加。
       
日本、シンガポール、ニュージーランド、チリ、ブルネイ、アメリカ、オーストラリア、ペルー、ベトナム、マレーシア、カナダ、メキシコの12ヵ国で、TPP交渉が行われました。
      
2015年10月5日、アメリカ・アトランタで開催されたTPP閣僚会合において、TPP協定が大筋合意。
2016年2月4日、ニュージーランド・オークランドでTPP署名式が開催され、参加12ヵ国の閣僚らが署名を行ないました。
        
2016年11月4日、衆議院の「環太平洋パートナーシップ協定等に関する特別委員会」で、自民党、公明党、日本維新の会の賛成多数で承認議案が可決。
       
2017年1月23日、アメリカのトランプ新大統領が、TPP協定離脱の大統領令に署名。参加12ヵ国GDPの60%以上を占めるアメリカの離脱により、TPP協定発行は難しくなりました。
         
この状況を受け、アメリカを除く11ヵ国で、TPPを発効させようとする動きが活発化。
          
2017年11月10日、ベトナムのダナンで行われた環太平洋パートナーシップ(TPP)閣僚会合において、アメリカを除く11ヵ国によるTPP交渉の大筋合意が確認されました。
   
2018年3月9日、チリのサンティアゴにおいて、11ヵ国がTPP11協定に署名しました。
  
2018年7月6日、日本は、国会での協定承認や関係国内法の改正などの国内手続きが完了。
  
2018年10月31日、TPP11協定署名国の過半数(6ヵ国)が国内手続を完了。60日後(12月30日)に発効することが決まりました。
  
*TPP11協定…当初のTPP(12ヵ国TPP)から、アメリカを除く11ヵ国によるTPP協定
ニュースINDEX.2018年10月下旬
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