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沖縄での風しん感染者、91人に

2018年5月4日、沖縄県が、風しん(はしか)患者・発生状況を発表。
       
沖縄県での麻しん感染者(今年3月以降)は、91人となりました。
     
風しん(はしか)は、風しんウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症。
感染力が非常に強く、空気感染や飛沫感染によって、簡単に人から人に感染します。
     
沖縄での麻しん流行は、今年3月20日に、台湾人観光客から感染が確認されたのが始まりです。
その後、沖縄県内各地で、風しん感染者が確認されています。
   
【はしか(麻しん)】
風しんウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症。
       
感染力が非常に強く、空気感染や飛沫感染によって簡単に人から人に感染します。
     
免疫が不十分な人が感染すると高い確率(ほぼ100%)で発症し、感染から約10日後に発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が現れます。
       
2~3日熱が続いた後、39℃以上の高熱と発疹が出現します。
肺炎、中耳炎を合併しやすく、患者1000人に1人の割合で脳炎が発症すると言われています。
       
死亡する割合も、先進国であっても1000人に1人と言われています。
また、妊娠中に麻しんにかかると、流産や早産を起こす可能性があります。
       
<予防・対策>
麻しんは感染力が強く、空気感染もするので、手洗い、マスクのみで予防はできません。
そのため、予防接種が最も有効な予防法となっています。
   
ワクチンを接種することによって、95%以上の人が麻しんウイルスに対する免疫を獲得することができると言われています。
また、2回の接種を受けることで、1回の接種では免疫が付かなかった方の多くに免疫をつけることができます。
          
なお、ワクチン接種にはリスクがあります。比較的リスクの低い風しんワクチンですが、発熱やアレルギー反応、けいれん、脳炎が報告されています。
       
<日本及び世界の現状>
日本は、2015年3月に世界保健機関(WHO)から、土着の麻しんウイルスが存在しない「麻しん排除国」に認定されましたが、その後も海外からの輸入例を発端とした、集団発生事例が報告されています。

アジア及びアフリカ諸国では、毎年、多数の発生が報告されています。
中でも、中国、インド、モンゴル、パキスタン、ナイジェリアなどからの感染報告数が多くなっています。
     
*参考…厚生労働省・風しんについて
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