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エチオピアとエリトリア、和平へ

2018年6月25日、外務省が、最近のエチオピア・エリトリア二国間情勢について、外務報道官談話を発表。
   
エチオピアとエリトリアは、国境問題により対立が続いていましたが、今年4月2日に就任したアビィ・エチオピア首相がアルジェ和平合意、及びエリトリア・エチオピア国境委員会裁定の受諾と履行を発表しました。
   
また、イサイアス・エリトリア大統領が、エチオピアへの代表団派遣を表明しました。
     
この情勢を受けての外務報道官談話。
     
両国の関係改善に向けた動きとして、歓迎を表明するとともに、国境問題が解決されることに期待を表明しました。
      
<エチオピア・エリトリア国境問題>
1993年、エリトリアが、エチオピアから独立。
1998年5月、国境画定問題を巡って、武力衝突が発生。
      
2000年12月、アフリカ統一機構(当時)の調停の下、包括和平合意(アルジェ和平合意)が成立。
    
2001年2月、オランダ・ハーグにエリトリア・エチオピア国境委員会(EEBC)が設置され、2002年4月、EEBCは、両国国境付近にあるバドメ村はエリトリアに帰属するとの裁定を下しました。
     
その後、このバドメ村の帰属を巡り、両国が対立。
   
2012年3月、2015年3月、2016年6月、国境での衝突が発生し、今日に至るまでエチオピアがバドメ村地域を支配している。
    
2018年4月2日、新たに首相に選出されたアビィ・エチオピア首相が、エリトリアとの関係改善に向けた対話路線の外交姿勢を表明。
    
6月5日,与党・人民革命民主戦線執行委員会は、平和と安定の回復を目的として、アルジェ和平合意及びエリトリア・エチオピア国境委員会の決定を完全に受諾・履行することを決定。
     
6月18日、アビィ首相は、6月18日の人民代表議会第4回臨時セッションの質疑応答においても、アルジェ和平合意の完全履行について言及した。
   
これを受け、イサイアス・エリトリア大統領は、6月20日に行った演説の中で、エチオピアとの関係について、「今後の対応を判断するため、アディスアベバに代表団を送る」と発言しました。
ニュースINDEX.2018年6月下旬
★政治・国際
『エチオピア・エリトリア』
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