くにゅーニュース(Qnewニュース)
    ホーム    
エチオピアとエリトリア、共同宣言に署名

2018年7月11日、外務省が、エチオピアとエリトリアの外交関係再開について、外務大臣談話を発表。
   
7月8日(現地時間)、アビィ・エチオピア首相とイサイアス・エリトリア大統領が、外交関係を再開し、相互に大使館を設置すると発表。
   
翌9日には、両首脳が戦争状態の終焉、経済・外交関係の再開、国境に係る決定の履行を内容とする「平和及び友好関係に関する共同宣言」に署名しました。
    
これを受けての外務大臣談話。
   
両首脳が共同宣言に署名したことを歓迎するとともに、両国の関係が更に進展することに期待を表明しました。
      
<エチオピア・エリトリア国境問題>
1993年、エリトリアが、エチオピアから独立。
1998年5月、国境画定問題を巡って、武力衝突が発生。
      
2000年12月、アフリカ統一機構(当時)の調停の下、包括和平合意(アルジェ和平合意)が成立。
    
2001年2月、オランダ・ハーグにエリトリア・エチオピア国境委員会(EEBC)が設置され、2002年4月、EEBCは、両国国境付近にあるバドメ村はエリトリアに帰属するとの裁定を下しました。
     
その後、このバドメ村の帰属を巡り、両国が対立。
   
2012年3月、2015年3月、2016年6月、国境で衝突が発生。
    
2018年4月2日、新たに首相に選出されたアビィ・エチオピア首相が、エリトリアとの関係改善に向けた対話路線の外交姿勢を表明。
    
6月5日、エチオピアの与党・人民革命民主戦線執行委員会は、平和と安定の回復を目的として、アルジェ和平合意及びエリトリア・エチオピア国境委員会の決定を完全に受諾・履行することを決定。
     
6月18日、アビィ首相は、6月18日の人民代表議会第4回臨時セッションの質疑応答においても、アルジェ和平合意の完全履行について言及した。
   
これを受け、イサイアス・エリトリア大統領は、6月20日に行った演説の中で、エチオピアとの関係について、「今後の対応を判断するため、アディスアベバに代表団を送る」と発言しました。
     
6月26日、オスマン・エリトリア外相とイェマネ・エリトリア大統領顧問が、エチオピア・アディスアベバを訪問し、20年ぶりの両国政府間での公式協議を実施。
  
7月8日、アビィ・エチオピア首相がエリトリア・アスマラを訪問し、両国の大使館の再開につき合意。
   
7月9日、両首脳は、戦争状態の終焉、経済・外交関係の再開、国境に係る決定の履行を内容とする「平和及び友好関係に関する共同宣言」に署名した。
ニュースINDEX.2018年7月中旬
★政治・国際
『エチオピア・エリトリア』
    ページのトップへ