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APEC首脳会議の中止、理解を表明

2019年11月1日、 安倍総理が、チリのピニェラ大統領と電話による首脳会談を行ないました。
   
外務省によると、電話会談は、APEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会議とCOP25を中心に話し合われました。
     
APEC首脳会議は11月16日と17日に、COP25は12月に、ともにチリで開催される予定となっていましたが、暴動が広がった影響で、10月30日、ピニェラ大統領が開催中止を発表しました。
    
電話首脳会談では、ピニェラ大統領が中止に至った経緯を説明するとともに、これまでの日本の協力に感謝を表明しました。
 
これに対し、安倍総理がピニェラ大統領の判断に理解を表明しました。
また、両首脳は、引き続き、協力関係を継続していくことで一致しました。
     
*COP25…2019年12月に開催される国連気候変動枠組み条約・第25回締約国会議。当初、チリで開催される予定でしたが、スペインに開催地が変更されました
 
■チリの暴動:2019
2019年10月18日、チリ・サンティアゴ市旧市街を中心に、地下鉄運賃の値上げに反対する抗議活動が行われたが、一部の抗議活動参加者が暴徒化。
  
放火、略奪、治安部隊との衝突などの暴動が発生、翌19日、チリのピニェラ大統領は、首都圏州サンティアゴ市、プエンテアルト区、サンベルナルド区、チャカブコ区で緊急事態宣言を発令した。
    
また同日(10月19日)、ピニェラ大統領が地下鉄運賃値上げの凍結を発表しましたが、事態は沈静化せず地方へも拡大、10月20日には、サンティアゴのスーパーマーケットや衣料品工場などが放火され、10名が死亡する事態となった。
    
10月20日、緊急事態宣言の対象地域は、首都圏州、アントファガスタ州、ビオビオ州、コキンボ州、バルパライソ州、オヒギンス州、タルカ市、チジャン市、チジャン・ビエホ市、テムコ市、パドレ・ラス・カサス市、プンタ・アレナス市にまで拡大。
 
その後も暴動が治まらず、10月30日、ピニェラ大統領が11月16日と17日に開催が予定されていたAPEC首脳会議と、12月に開催が予定されていたCOP25を中止すると発表。
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