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東池袋自動車暴走事故、書類送検

2019年11月12日、警視庁は、今年4月に発生した東池袋自動車暴走事故の加害者である、通産省(現・経済産業省)・工業技術院の元院長・飯塚幸三を自動車運転処罰法違反(過失運転致死傷)容疑で、東京地検に書類送検しました。
         
東池袋自動車暴走事故は、2019年4月19日に発生した、東京都豊島区東池袋の都道で、暴走した車が横断歩道へ突っ込み、多数の歩行者をはねた事故。
  
31歳の女性とその娘(3歳)が死亡、運転手を含め10名が負傷しましたが、暴走運転を行なった工業技術院の元院長は逮捕されませんでした。
   
このため、ネット上では「勲章をもっている(叙勲している)と逮捕されない」とか、一般国民とは違う「上級国民」というネットスラングが広がり、それ以降、交通事故で逮捕された場合、「勲章を持っていなかったのか」との皮肉が言われるようになりました。
 
事故から7ヵ月が経った11月12日、警視庁は暴走運転を行なった工業技術院の元院長を、自動車運転処罰法違反(過失運転致死傷)容疑で、東京地検に書類送検しました。
     
■東池袋自動車暴走事故:2019
2019年4月19日に発生した、東京都豊島区東池袋の都道で、暴走した車が横断歩道へ突っ込み、多数の歩行者をはねた事故。
      
2019年4月19日12時25分頃、東京都豊島区東池袋の都道で乗用車が暴走し、横断歩道へ突っ込み、歩行者を次々とはねる事故が発生。
31歳の女性とその娘(3歳)が死亡、運転手を含め10名が負傷しました。
     
乗用車を運転していたのは、旧通産省・工業技術院の院長で、元クボタの副社長・飯塚幸三(いいづかこうぞう、87歳)。
2015年秋の叙勲で、瑞宝重光章を受賞していました。
    
死者が発生していない交通事故においても、容疑者が逮捕されるのが一般的となっている現在にあって、2名が死亡する事故の容疑者である、工業技術院の院長が逮捕されなかったことから、ネット掲示板やSNS上で警察に対する批判が殺到する事態となりました。
 
このため、ネット上では勲章をもっている(叙勲している)と逮捕されないとか、一般国民とは違う「上級国民」とのネットスラングが広がり、それ以降、交通事故で逮捕された場合、「勲章を持っていなかったのか」との皮肉が言われるようになりました。
 
事故から7ヵ月が経った11月12日、警視庁は暴走運転を行なった工業技術院の元院長を、自動車運転処罰法違反(過失運転致死傷)容疑で、東京地検に書類送検しました。
   
また、この事故を受け、運転免許の定年制もネット上で話題となりました。
運転免許の定年制は、一定の年齢になると運転免許を取り消すというものです。
 
近年、高齢運転者による事故の割合が増加、問題となり、高齢者に運転免許の自主返納を呼びかける運動が続けられてきました。
呼び掛けを受け、運転免許を自主返納する高齢者も多くなりましたが、一方、80歳を越えても運転されている方が多いのも現実です。
   
この事故を受ける形で、再び、運転免許の定年制がネット上で話題となり、80歳定年制が必要との意見が高まりました。
       
*旧通産省・工業技術院…現在の独立行政法人・産業技術総合研究所
*瑞宝重光章…瑞宝章のうち瑞宝大綬章に次ぐ勲章。勲二等瑞宝章から名称が変更された勲章
   
■上級国民
一般国民と対をなす、特権をもつ国民の身分を表す言葉。
     
ネット掲示板「5ちゃんねる」で使用されていたネットスラングであるが、2019年4月に発生した東池袋自動車暴走事故により、ネット上だけでなく、一般的にもこの言葉が広がりました。
シークザジパング
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