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行田足袋、江戸押絵、浪華本染めを指定

2019年11月20日、経済産省が、行田足袋、江戸押絵、浪華本染めを伝統的工芸品に指定しました。
   
伝統的工芸品は、伝統的な技術、又は技法などを用いて製造される工芸品。
伝統的工芸品産業の振興に関する法律により、指定された日本の伝統工芸品を指しています。
   
今般、経済産業省は、埼玉県の「行田足袋」、東京都、埼玉県、神奈川県の「江戸押絵」、大阪府の「浪華本染め」の3品目を新たに指定しました。
   
これにより、日本の伝統的工芸品は235品目となりました。
    
行田足袋は、埼玉県行田市において生産される足袋。
江戸時代の中頃から、特産品としてその名が知られるようになり、江戸や東北地方にも出荷されました。
   
明治時代後半にミシンが導入されると生産量が増加し、行田は全国一の足袋の産地となり、現在でも、和装文化に欠かせないアイテムとなっています。
 
江戸押絵は、江戸時代より「歳の市」が行われる浅草周辺で多く生産され、関東大震災や戦災による疎開などのために現在は生産者が近県にもいます。
    
かつては、江戸三座といわれる芝居小屋が浅草にあり、歌舞伎の着物、装束、風俗などを題材に、日本画の画法も交えながら発展し現在に至っています。
   
現在の江戸押絵は、羽子板、肖像画、額装、屏風、団扇などの装飾に使われ、特に東京・台東区の浅草寺境内で開かれている羽子板市で販売されている押絵羽子板が有名です。

浪華本染めは、模様手拭を量産化する目的で、明治時代に大阪で開発された日本固有の染色法。
     
一般に注染と呼ばれており、繊細な図柄や鮮明な発色が特徴で、この染色法を応用したゆかたが評判を呼び全国に広まりました。
差し分けやぼかしなどの技法を用いて表裏両面から染めるので、風合いのある染め上がりになります。
  
現在では、手ぬぐい、ゆかたのほか、日傘やアロハシャツ、コースターなど各種日用品に用途は広がっています。
ニュースINDEX.2019年11月下旬
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