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アメリカ予算成立、政府機関閉鎖を回避

2019年2月15日、アメリカのトランプ大統領が予算に署名(予算成立)、政府機関の閉鎖が回避されました。
  
2019年度予算(2018年10月~2019年9月)の一部は、57億ドルの壁予算をめぐり、トランプ大統領と民主党が対立し、成立せず、2018年12月22日から連邦政府機関の一部(政府機関の約25%、関係する政府職員80万人)が閉鎖に追い込まれました。
   
その後、2019年1月25日にトランプ大統領と民主党側が、政府機関を3週間再開することで合意し、2月15日までのつなぎ予算が成立、政府機関が再開されました。
    
つなぎ予算成立後、議会の共和党側と民主党側とが、壁予算について協議を続け、2月11日、一部(57億ドルのうち13億7500万ドル)の壁予算を認めることで合意。
  
2月14日に、上院、下院が合意した予算案を可決し、大統領の下へ送られました。
15日、トランプ大統領がこの予算に署名し、今年9月までの今年度予算が成立しました。
  
なお、トランプ大統領は、残りの壁建設のため、国家緊急事態を宣言しました。
国家緊急事態を宣言すると、壁予算を他の予算から流用することが可能となります。
   
*壁建設が国家の緊急事態であるかどうかについては、疑問視する意見もあり、今度、裁判などで審議される模様です
   
■アメリカ政局の混乱:2018~2019
トランプ大統領は、不法入国阻止のため、メキシコとの国境における壁建設を大統領選(2016年)で公約し、当選しました。
     
このため、トランプ大統領は壁建設費用として、57億ドルの予算を連邦議会に要求。
これに対し、連邦議会の民主党側は、壁を建設しても不法入国阻止の効果は期待できないとして、壁予算を拒否。
       
この結果、予算案が成立せず、2018年12月22日から連邦政府機関の一部(政府機関の約25%、関係する政府職員80万人)が閉鎖に追い込まれました。
   
2019年1月25日、トランプ大統領と民主党側が、政府機関を3週間(2月15日まで)再開することで合意し、再開するためのつなぎ予算案が連邦議会の両院で可決。
その後、トランプ大統領がこの予算案に署名、成立しました。
       
つなぎ予算成立後、議会の共和党側と民主党側とが、壁予算について協議を続け、2月11日、一部(57億ドルのうち13億7500万ドル)の壁予算を認めることで合意しました。
     
2019年2月14日、共和党と民主党が合意した予算案が、上院(賛成83、反対13)、下院(賛成300、反対128)で可決。
2月15日、トランプ大統領がこの予算に署名、予算が成立しました。
   
これにより、今年9月末までの2019会計年度予算が成立、政府機関閉鎖は回避されました。
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