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京都、桜の休眠打破は約9日遅れた

今年の京都における桜の休眠打破は、平年より約9日遅く、2月14日頃であった推測されます。
     
京都の桜(気象庁の標本木)は3月27日に開花しましたが、同日までの気温の推移から、桜の休眠打破日を逆算で割り出しました。
      
桜の花芽は、前年の夏に作られ、秋になると休眠に入ります。その後、一定期間、低温にさらされると、この休眠から目覚めます(これを休眠打破といいます)。
  
休眠から目覚めた桜の花芽は、気温の上昇とともに生長し、3月~5月に開花します。
   
京都の桜は、昨年秋からの気温高めの影響で、休眠打破が平年より約9日遅く、2月14日頃となりました。
その後は、気温高めの影響で花芽の生長が早く、休眠打破の遅れを取り戻し、平年より1日早い3月27日に開花しました。
    
*Qnewニュースの開花予想は3月26日で、休眠打破の遅れは11日と計算していました
*以下の開花計算は、開花後に予想値から気象庁の実測値に変更して計算したものです

【桜開花計算・2019京都】
■計算の前提条件
・開花までに必要な積算温度は、休眠打破から約360℃(平均気温)…①。
・休眠打破に必要な低温は、8℃以下の気温が1000時間。
       
・京都の積算温度計算の基準日(平年の休眠打破日)を2月5日とする。
      
・気温が平年より1℃低いと1日あたり2時間、8℃以下の時間が増加すると計算。
逆に気温が1℃高いと、1日あたり2時間、8℃以下の時間が減少すると計算。
   
・1月~2月の8℃以下の時間は、1日24時間のうち21時間(平年値)ですが、2019年は暖冬のため19時間…②
     
■2019年の休眠打破
京都で気温が8℃以下となるのは、11月後半以降のため、2018年11月以降の気温と平年値との比較。
       
・2018年11月後半の気温は、平年より1.1℃高くなったため、これによる休眠打破の遅れは、
15日(16日~30日)×1.1℃×2時間=33時間…③
     
・2018年12月の気温は、平年より1.2℃高くなったため、これによる休眠打破の遅れは、
31日×1.2℃×2時間=74.4時間…④
     
・2019年1月の気温は、平年より0.5℃高くなったため、これによる休眠打破の遅れは、
31日×0.5℃×2時間=31時間…⑤
   
・2019年2月4日までの気温は、平年より2.1℃高くなったため、これによる休眠打破の遅れは、
4日×2.1℃×2時間=16.8時間…⑥
       
・暖冬による休眠打破の遅れ(③+④+⑤+⑥)。
33時間+74.4時間+31時間+16.8時間=155.2時間…⑦
    
・暖冬により休眠打破が遅くなる日数は(⑦÷②)、
155.2時間÷19時間=8.2日
       
2019年の休眠打破は、平年より約9日遅くなり、2月14日
*計算上は、この日から桜の花芽が生長を始める
*2月14日以降の気温を予測し、開花に必要な積算温度に到達した日が、計算上の開花日
     
■2月の積算温度
・2月14日以降、2月末までの積算温度は、114.8℃(実測値)…⑧

■3月に必要な積算温度
・開花までに必要な積算温度(約360℃)から、2月(⑧)の積算温度を引いたもの。
360℃ー114.8℃=245.2℃…⑨
        
■3月の開花に必要な日数
・必要な積算温度(⑨)を、3月の気温(9.4℃:実測値)で割ったもの。
245.2℃÷9.4℃=26.1

計算上の京都の桜開花日は、平年より1日早い、3月27日

*京都の桜開花後に、開花計算を見直した(予想値から気象庁の実測値に変えた)計算式です
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