くにゅーニュース(Qnewニュース)
    ホーム    
大阪の桜、休眠打破の遅れは約9日

今年の大阪における桜の休眠打破は、平年より約9日遅く、2月20日頃であった推測されます。
     
大阪の桜(気象庁の標本木)は3月27日に開花しましたが、同日までの気温の推移から、桜の休眠打破日を逆算で割り出しました。
      
桜の花芽は、前年の夏に作られ、秋になると休眠に入ります。その後、一定期間、低温にさらされると、この休眠から目覚めます(これを休眠打破といいます)。
  
休眠から目覚めた桜の花芽は、気温の上昇とともに生長し、3月~5月に開花します。
   
大阪の桜は、昨年秋からの気温高めの影響で、休眠打破が平年より約9日遅く、2月20日頃となりました。
その後は、気温高めの影響で花芽の生長が早く、休眠打破の遅れを取り戻し、平年より1日早い3月27日に開花しました。
    
*Qnewニュースの開花予想は3月26日で、休眠打破の遅れは11日と計算していました
*以下の開花計算は、開花後に予想値から気象庁の実測値に変更して計算したものです

【計算式:2019年の大阪】
■計算の前提条件
・開花までに必要な積算温度は、休眠打破から約360℃(平均気温)…①。
・休眠打破に必要な低温(8℃以下)時間は、1000時間。
       
・積算温度計算の基準日(平年の休眠打破日)を、2月11日とする…②
      
・気温が平年より1℃低いと1日当たり2時間、8℃以下の時間が増加すると計算。
逆に気温が1℃高いと、1日当たり2時間、8℃以下の時間が減少すると計算。

・1月~2月の8℃以下の時間は、1日24時間のうち20時間(平年値)ですが、今年は暖冬のため15時間…③
     
■2019年の休眠打破
大阪で気温が8℃以下となるのは、11月末(11月26日)以降のため、2018年11月末以降の気温と平年値との比較。
     
・2018年11月末の大阪の気温は、平年より2.3℃高くなったため、これによる休眠打破の遅れは、
5日(26日~30日)×2.3℃×2時間=23時間…④
     
・2018年12月の気温は、平年より0.8℃高くなったため、これによる休眠打破の遅れは、
31日×0.8℃×2時間=49.6時間…⑤
     
・2019年1月の気温は、平年より0.5℃高くなったため、これによる休眠打破の遅れは、
31日×0.5℃×2時間=31時間…⑥
     
・2019年2月(基準日の前日まで)の気温は平年より1.6℃高くなったため、これによる休眠打破の遅れは、
10日×1.6℃×2時間=32時間…⑦
      
・休眠打破が遅くなる時間は(④+⑤+⑥+⑦)、
23時間+49.6時間+31時間+32時間=135.6時間…⑧
         
・休眠打破が遅くなる日数は(⑧÷③)、
135.6時間÷15時間=9.0日
       
2019年の休眠打破は、平年の基準日(②)より9日遅くなり、2月20日
*計算上は、この日から桜の花芽が生長を始める
*2月20日以降の気温を予測し、開花に必要な積算温度に到達した日が、計算上の開花日
     
■2月の積算温度
・2月20日~28日の積算温度は、83.7℃(実測値)…⑨

■3月に必要な積算温度
・開花までに必要な積算温度(約360℃)から、2月(⑨)の積算温度を引いたもの。
360℃ー83.7℃=276.3℃…⑩
        
■開花に必要な日数
・必要な積算温度(⑩)を、3月の気温10.4℃(実測値)で割ったもの。
276.3℃÷10.4℃=26.6

計算上の大阪の桜開花日は、平年より1日早い、3月27日

*大阪の桜開花後に、開花計算を見直した(予想値から気象庁の実測値に変えた)計算式です
ニュースINDEX.2019年3月下旬
★観光・国内
『桜・大阪』
桜
    ページのトップへ