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G20サミット、公平な貿易のため努力

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2019年6月29日、大阪で28日から開催されていたG20大阪サミットが、首脳宣言を採択し、閉幕しました。
   
今回のG20サミットでは、世界経済、貿易・投資、イノベーション、環境・エネルギー、雇用、女性のエンパワーメント、開発、保健を主要テーマに議論が行われました。
     
発表された首脳宣言で、世界経済は、2020年に向けて、緩やかに上昇する見通しであるとしました。
   
米中貿易戦争の様相の中、開催されたG20サミットのため、貿易問題が特に注目されましたが、「自由、公平な貿易環境を実現するよう努力する」との結論になりました。
      
また、近年、問題となっいている海洋プラスチックごみについては、2050年までに排出をゼロにするとの目標を掲げました。
      
【G20首脳宣言・ポイント】
■世界経済
・世界経済は、2019年後半から2020年に向けて、緩やかに上向く見通し。
・成長は低位であり、貿易と地政を巡る緊張は増大している。
    
■貿易と投資
・自由、公平な貿易及び投資環境を実現するよう努力する。
・世界貿易機関(WTO)の機能を改善するため、WTO改革を再確認する。
  
■イノベーション
・デジタル化及び新興技術の促進を通じて、持続可能な、安全で信頼できる革新的な社会の実現に向けて取り組む。
  
■環境・エネルギー
・2050年までに、海洋プラスチックごみの排出(追加的な汚染)をゼロにする。
・エネルギーを、持続可能で、温室効果ガス排出の少ないシステムへ転換することの必要性を認識する。
  
■雇用
・健康で、活力ある高齢化社会の促進の重要性を認識する。
・全ての人々の労働条件改善に向けて努力する。
  
■女性のエンパワーメント
・女性のエンパワーメントは、 持続可能で包摂的な経済成長に不可欠であり、これらを確保する重要性を再確認する。
  
■開発
・持続可能な開発のため、人的資本に投資し、公平で質の高い教育を推進するという約束を再確認する。
  
・あらゆる手段を用い、貧困の撲滅、質の高いインフラ投資などにおいて、開発途上国を支援する。
 
■保健
・ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ達成に向け、前向きに対応するとの約束を確認する。
     
■次の会合
・2020年のG20サミットをサウジアラビアで、2021年はイタリアで、2022年はインドで開催する。
ニュースINDEX.2019年6月下旬
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